東京五輪で“マスクや消毒液500万円分廃棄”に「転売ヤーより害悪」の怒号

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は8月31日、未使用の医療用のマスクや手袋、ガウンなど9会場で約500万円分を廃棄していたことを明らかにした。同27日には未食の弁当約13万食分を廃棄していたことが明かされたばかりだっただけに、ネット上には呆れた声が殺到している。

「組織委員会によると、廃棄されたのは50枚入りのマスク660箱の計3万3000枚と消毒液380本、ガウン3420枚など約500万円分で、これらの医療品は未使用のため譲渡可能でしたが、手続きには時間がかかり、保管しておく場所もないため捨てたといいます。山下聡大会運営局長は『見通しが甘かった』と謝罪し、『再発防止に努めていく』と約束していました」(スポーツライター)

 医療用消耗品が余ったのは無観客開催によって来場者が激減したことなどが原因というが、ネット上では、《自分の懐が痛むわけじゃないから気楽なもの。マジで国民の血税をドブに捨てることを何とも思ってないんだろうな》《弁当13万食廃棄した時も見通しが甘かったとか言ってたけど、何でこんなに見通しがユルユルなの?》《去年はマスクや消毒液の転売が社会問題になったけど、普通に今回の方が転売ヤーの何倍も害悪だと思うわ》《医療関係への譲渡は時間が掛かるとか言ってるけど、本当に譲渡しようとしてたのかね? 保管場所も含めて預かってくれるところはありそうなもんだが…》と、怒りと疑問の声が殺到している。

「弁当は賞味期限があるため仕方なかったとしても、医療消耗品は本当に捨てる必要があったのか疑問です。無観客開催で来場者が減ったとはいえ、無観客が決まったのは7月8日。その時点で医療消耗品が余ることは分かっていたでしょうし、すぐに医療現場に申請をすれば捨てる必要もなかったのでは。山下局長は再発防止に務めると言っていますが、もう東京オリンピックは終わってしまいましたし、まさかパラリンピックでも同じような状況になっていないことを願うばかりです」(前出・スポーツライター)

 お粗末にもほどがある。

(小林洋三)

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