悔しさを〝酒〟で晴らさなければいいのだが……。
5月10日放送の報道番組「かんさい情報ネットten.」(読売テレビ)で猛批判を浴びた「迷ってナンボ!」のコーナー。改めてその内容を振り返ると、お笑いコンビ・藤崎マーケットが街中に出て人々の疑問を調べるという企画で、この日は「性別が分からない常連客がいる」という飲食店店員の依頼で、客本人に取材。藤崎マーケットは、恋人の有無や下の名前を聞くなどの質問をしたり、胸のあたりに触れたりして調査した。しかし、そのVTRを見たコメンテーターの作家・若一光司氏は「人権感覚の欠如ですね」とバッサリ。他の出演者からは特に苦言はなかったが、放送終了後SNSでも大きな話題となり、同コーナーに対して批判的な意見が殺到した。
これを受けて5月13日放送の番組冒頭で、キャスターを務める同局の中谷しのぶアナウンサーが声を震わせながら謝罪。「先週、金曜日のten.2部の『迷ってナンボ!』のコーナーで、街で出会った一般の方のプライバシー、人権への配慮を著しく欠いた不適切な放送をしてしまいました」と深々と頭を下げ、「私自身、この番組のキャスターとして、あの場で曖昧な態度をとってしまったことが、さらに多くの方を傷つけ、不快な思いを抱かせてしまったこと、深く反省しています」などと、目を潤ませながら自身の非を認めた。
中谷アナといえば、同志社大学を卒業後、2011年に読売テレビに入社。美人アナとして知られ、これまで情報・報道番組を主に担当。「かんさい情報ネットten.」では、2017年1月から単独メインキャスターを務めているが、この問題によって、キャスターとしてのキャリアに傷がつきかねず、中谷アナとしてもさぞかしショックだろう。
「同番組は中谷アナにとって、読売テレビの女子アナとして初めて単独メインキャスターに抜てきされた記念すべき番組。放送開始当初は、就任約3週間で週末の酒量が2倍に増えたことを明かしました。ストレスではなく、仕事が楽しくて増えたと言っていましたが、今回ばかりは後悔のために、週末はかなりの量の酒を飲むのではないでしょうか」(芸能記者)
肝臓への配慮も忘れずに。
(石田英明)