コロナ禍になってすでに2年以上が経過。長期化する中で深刻な打撃を与えた経済との共存を図ろうと、多くの国では入国規制の緩和を実施。欧米よりも規制が厳しかった東南アジア各国でも昨年後半から緩和の動きが見られ、観光客の受け入れを再開している。
21年11月にはタイとカンボジア、2月10日にはフィリピン、3月15日にはベトナムが隔離免除に。そして、4月1日からはシンガポールとマレーシア、インドネシアでも入国規制が大幅に緩和されている。
ただし、いずれもPCR検査の陰性証明やワクチン接種証明などが必要で、入国可能な条件は国によって異なる。コロナ前に比べると少々面倒とはいえ、それでも旅行目的の渡航が可能になった影響はかなり大きいはずだ。
「今はヨーロッパもほとんどの国への旅行が可能ですが、ロシア上空が飛行できないことで各航空会社の欧州便が減便。迂回ルートのフライトで飛行時間が大幅に増えてしまい、旅行しにくい状況です。ただ、以前から渡航可能だったハワイを含む北米、2月から外国人観光客の受け入れを再開したオーストラリアなど旅行先の選択肢はかなり増えています」(旅行ガイド誌編集者)
日本に帰国後も以前はホテルなどで14日間の隔離措置が義務付けられていたが、4月上旬現在は指定国・地域の滞在歴がなく、かつ検疫でのPCR検査で問題がなければ自宅等での3日間の待機となっている。以前は認められていなかったが帰国後の国内乗継便も利用できるため、地方在住者には朗報だ。
「指定国・地域の滞在歴があってもワクチン3回接種の証明書を提示すれば、同様に3日間の自宅待機で済みます。今年は4月29日〜5月8日の最長10連休のため、5月5日までに帰国すればGW明けには通常通り会社に出社できます」(同)
これは朗報。久々に海外旅行に行きたいという方はぜひ検討してみては。
(高島昌俊)