元同僚ダルビッシュ「粉砕」でカブスの注目度が赤マル急上昇!

 ダルビッシュ有投手が古巣・カブスに先発したのは、現地時間6月9日だった。7回を投げ、失点2。被安打3と、内容はむしろ良かったのだが、試合序盤の奪三振ショーも報われず、敗戦投手となってしまった。しかし、この試合を機にこんなことも囁かれるようになった。「今季のカブスの好調さはホンモノだ」――。

 カブスは目下、ナ・リーグ中部地区の首位を快走中。だが昨年オフ、新型コロナウイルス禍により、主力、看板選手の年俸を払えなくなり、手放している。2021年の優勝争いを最初から諦めたようなそのやり繰りに、ファンは失望した。ダルビッシュも高額年俸を理由に放出された一人で、古巣に愛着を持っているはずだが、今季カブスがここまで好調とは予想できなかっただろう。

「今季の戦力を編成したジェド・ホイヤー編成本部長は『未来を考える』と、補強には消極的でした。内部昇格で責任者にさせられ、緊縮財政をいちばんに挙げていました」(前出・同)

 同日、ダルビッシュと投げ合って勝利投手になったジェイク・アリエタは、15年にサイ・ヤング賞に輝いたものの、近年は成績が下降しており、「もう、終わった」というのが米FA市場での評価だった。結果論かもしれないが、現在のカブスは他球団が見向きもしないような不振投手や伸び悩んでいる若手が活躍し、球団も驚いているというわけだ。

「そんなカブスが優勝を意識して、トレード補強に動き出すのではないかとも予想されています。資金面は厳しいですが、有望なマイナーリーグの若手を出し、働き盛りの選手を獲るなど方法はいくらでもありますから」(地元関係者)

 トレードの最終期限は7月末。元同僚・ダルビッシュに勝ったことで、カブスの補強に注目が集まってきた。

(スポーツライター・飯山満)

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