野田クリスタルが1350万円を獲得!ニンテンドーまで動かしたゲーム開発能力

「R-1ぐらんぷり2020」と「M-1グランプリ2020」の覇者で、「キングオブコント」のファイナリストでもある唯一の芸人といえば、マヂカルラブリーの野田クリスタル。今秋開催予定の「キングオブコント2021」(KOC)でもトップに立つ気満々で、芸人史上初のトリプルチャンピオンを視野に入れている。

 R-1は、自作ゲームネタで戴冠。初の無観客というハンディも味方に付けた。そもそも野田は、16年からゲームアプリを作っている。通称「野田ゲー」は昨年、番組企画でプレイさせられた和田アキ子も夢中にさせた。和田のために作った新作ゲーム「アッコ無双」は、誕生日会を抜け出そうとするアッコファミリーを追いかけて、和田が踏みつぶす内容。和田は大いに楽しみ、野田をアッコファミリーの補欠にしたほどだ。

“ゲームデザイナー野田”には、ゲーム業界が熱視線を送る。ついにニンテンドースイッチを動かしたのだ。

「かねてから自作ゲームを発売したい夢があり、R-1後にクラウドファンディングで資金集めを開始すると、目標金額400万円がたった2日でクリア。最終的には、支援者1947人から1357万3000円を集めることに成功しました。4月29日に、ダウンロードゲームソフト『スーパー野田ゲーPARTY』を1000円で配信。16種類を収録しています」(週刊誌記者)

 4月25日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で紹介されると、問い合わせが増加。ダウンタウンの松本人志、森進一の息子でロックバンド・MY FIRST STORYのボーカルであるHiroが無邪気に楽しんだことで、関心が一気に集まった。

 これまでに作ったゲームは20種類以上。「ボルダリング姉さん」「ストーブの距離」「組体操合戦」や、太ももが鉄のように固い男「てつじ」、元吉本興業のピン芸人・デッカチャンを操作する「ブロックくずして」など、芸人らしいラインナップがそろう。

 新作は“あつ森”。「あつまってくるファンにモルックを投げつける さらば森田」の略称だ。モルックとは、棒をピンに投げて点数を競うフィンランド発祥のスポーツ。この日本代表が、お笑いコンビのさらば青春の光・森田哲矢であるため発案した。

「『ブロックくずして』は昨年、吉本がすでに配信済み。2冠王者になる前に出演した『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)では、俳優の佐藤健さんのために新作オリジナルゲーム『タケルタンX』をプレゼントしています」(前出・週刊誌記者)

 2冠王者になって多忙になる前は、およそ1カ月で5種類のアプリを開発した凄腕ゲーム制作者。天は二物を与えたようだ。

(北村ともこ)

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