V6はM-1王者・野田クリスタルの大恩人だった!? 奇跡の再会を望む声

 V6は、四半世紀もメンバーの増減がなく、今なお地上波で冠レギュラー番組を抱える唯一のグループ。今年、結成から25周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で周年イベントがなかったのは残念。そんなV6に大きな影響を受けたのはマヂカルラブリーの野田クリスタル(34・写真左)。「R-1ぐらんぷり2020」と「M-1グランプリ」の2冠王者となった野田にとってはある意味、大恩人と言っていい存在かもしれない。

「1997年から2005年にかけてTBS系列で放送されていたV6の中高生応援バラエティ『学校へ行こう!』に、野田が出ていたんです。学生同士が笑いで対決する名物企画『お笑いインターハイ』に中学生時代の同級生とエントリーして、見事に優勝しているのです」(芸能ライター)

 中学3年生だった野田が難関を突破した年は、応募者数がおよそ5000人だった。番組は視聴率20%超えが珍しくなく、中高生の間では誰もが知るおばけ番組だった。

 2人は、当時アイドル人気さながらだった「江戸むらさき」に憧れていた。「セールスコント」というコンビ名で活動をはじめ、高校1年生でテレビに出始めた。野田は天狗になり、「自分は松本人志の生まれ変わり」と思いこみ、電車に乗るときはサングラスに帽子という出で立ちになった。

「優勝してまもなく、セールスコントは解散。ネットの相方募集掲示板で次のパートナーを探し、出会った男性と『役満』というコンビ名で再始動しました。吉本興業のオーディションを受けるとあっさり受かり、高2で所属。いわばお笑いエリートです」(前出・芸能ライター)

 同期はジョイマン、ジャルジャル、パンサーの尾形貴弘など。みんな、ひと回り以上年齢が上だ。「学校へ行こう!」で顔を売っていたとはいえ、高校生を採用した吉本は先見の明があったといえる。

 この秋、「学校へ行こう!」は特番「V6の愛なんだ2020」となってよみがえった。V6と縁がある野田は、「M-1グランプリ」「キングオブコント」「R-1ぐらんぷり」のお笑い3大メジャー大会でファイナリストになった唯一の現役芸人となった。そしてM-1王者になった今こそ、V6との奇跡の再会を果たしてほしい。

(北村ともこ)

エンタメ