上沼恵美子が酷評過去でも「R-1」王者に輝いた・野田クリスタルの天才ぶり

「R-1ぐらんぷり2020」で参加総数2532組の頂点に輝いた、マヂカルラブリー・野田クリスタル。コンビとして「キングオブコント」と「M-1グランプリ」のWファイナリストでありながら、ピンで日本一に輝いた唯一の芸人だ。「M-1グランプリ2017」では、辛口審査員でおなじみの上沼恵美子から、「好みではない。よぉ決勝残ったなと思って」と酷評されたが、今回で汚名返上を成し遂げた。

 メジャー3大コンテストで爪痕を残したが、実は以前から、R-1ネタで披露したゲームの世界では高く評価されている。

「16年に、『野田ゲー』と題したゲームアプリ制作者になっていたんです。その年には『ブロックくずして』、『寿司-sushi-』、『ボルダリング姉さん』をApp Store、Google Playでリリース。翌17年9月に出演した『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)では、ゲストの俳優・佐藤健のために『タケルタンX』という新作を発表。佐藤をモデルにした作品で、本人を喜ばせています」(エンタメ誌ライター)

 昨年10月には、大人気アプリ“モンスト”こと「モンスターストライク」をしのぐ“事件”を起こしている。

「テレビ東京のゲーム番組『勇者ああああ〜ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組〜』で紹介した『すごいことになりそうだ!! 組体操合戦』というアプリを開発すると、株式会社ChronoJuvenileの制作のもと、iOS版とアンドロイド版でリリースされ、発売2日後のゲームアプリランキングで94位に入りました。決して上位ではありませんが、なんと95位の“モンスト”より上だったため、一部の人たちが騒然となりました」(前出・エンタメ誌ライター)

 天才ゲームクリエイターの名を欲しいままにする野田。かねてからのゲーム好きが開発側に回り、あげくに芸人としてネタに昇華させて優勝賞金の500万円をゲットした。優勝直後から所属する吉本興業のスタッフや芸人の“手のひら返し”が始まったようだが、今後、野田の大逆襲はどんな展開を見せるのだろうか。

(北村ともこ)

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