横浜DeNAベイスターズの公式Twitterアカウントが、ファンに向けてSNS利用上のマナーについて注意喚起を促すツイートを投稿した。この投稿の裏にはある騒動が関係しているようで…。
5月6日に「ファンの皆さまへ」と同アカウントが投稿したツイートには、「皆さんが気持ちよく利用いただけるよう、マナーのある利用へのご協力をお願いします」「なお、誹謗中傷などの違法な投稿に対しては、球団として法的措置をとる場合がございます」と、SNS上で飛び交う誹謗中傷行為に「NO!」と釘をさすようなコメントが記されていた。
以前よりネット上の心ない誹謗中傷行為は問題視されているが、今回ベイスターズが注意喚起ツイートを投稿した背景には、バスケットボールの八村阿蓮選手が告白した“人種差別DM”があるようだ。
「4日夜、八村阿蓮選手は自身のインスタグラムに寄せられたダイレクトメッセージの内容をTwitter上に公開しました。公開されたメッセージには、『死ね、間違えて生まれてきた〇〇〇〇』『お前もお前の兄もバスケがうまいだけのただの〇〇〇〇』と、阿蓮選手や兄の八村塁選手に対して差別的表現を用いて中傷するような酷い内容で、メディアなどでも取り上げられ問題視する声が広がっています。さらに波紋を呼んでいるのは、この中傷メッセージの送り主のアイコン画像にベイスターズのロゴマークが使用されていたことです。現在送り主のアカウントは削除されていますが、ネット上では《横浜ファンが差別メッセージを送った》と炎上し、今も燻り続けています」(メディアライター)
野球ファンの間では《DeNAファンとして、こんな奴がいるとは悲しい。申し訳ない気持ちです…》《ベイスターズのロゴを使ってなんて酷いことをするんだ》《こんな形でロゴを利用されて、球団のイメージにも関わるだろ…》《同じ横浜ファンとして八村選手に謝りたい…送った張本人も公の場に出てきて謝罪しろ!》と誹謗中傷メッセージの送り主に批判の声が集まっているが、炎上騒動はそれだけに留まらない。
今回明らかになった八村選手に向けたメッセージ以外にも、ベイスターズのファンと思われるユーザーが過去にネット上に投稿していた差別的表現を用いた誹謗中傷投稿が続々と掘り返され、一部のファン達のネットモラルについて非難の声が集まっているのだ。
世界中の人が注目している今回の“人種差別DM”問題に、球団ロゴが使用されていたとなれば球団側も声をあげずにはいられなかったのだろう。大多数のユーザーや野球ファン達が正しくSNSを利用している中で、ごく一部のモラルの欠如したユーザーにより球団のイメージが損なわれるのは許しがたい。
(浜野ふみ)