筒香嘉智ド派手復帰の勢いに乗りたいDeNA「バウアー獲り」の行方

 とんでもない復帰戦となった。5月6日のヤクルト戦(横浜スタジアム)で1軍昇格し「6番・右翼」で即スタメンしたDeNA筒香嘉智が8回、起死回生の逆転3ランを放ち、いきなり勝利に貢献した。

 メジャーから日本球界にこれまで15人の打者が復帰しているが、その初戦で本塁打を放ったのは筒香が史上初。本人が「ダイヤモンドを1周している時間は、特別な時間でした」と振り返るのも当然だ。

「2軍では6試合に出場し打率はわずか1割7分6厘。それでも筒香を1軍に上げた理由には、この試合を『225(ツツゴー)割』と銘打ち、立ち見席を225円で販売していたこともある。凡退したら“顔見せ昇格”と言われかねない状況で決勝本塁打を打った筒香には、三浦監督だけではなく、球団フロント陣も大興奮でした」(横浜担当記者)

 筒香が復帰するとあってスタンドにはセ・リーグ各球団のスカウト陣も集結。

「どの関係者に聞いても、150キロ以上のストレートは必ず降り遅れるという評価でした。ヤクルト投手陣もベンチの指示通りにストレートで筒香を仕留めようとしたものの、7回一死で放った二塁打も8回の決勝アーチも、150キロ以上のストレートだった。おそらく狙っていたのでしょう」(夕刊紙記者)

 DeNAとしては、この勢いに乗って筒香だけではなくアノ人も復帰させたいだろう。

「現在メキシコリーグで投げているバウアーとも交渉を続けていることが明かされている。短期契約が6月まで延長はされたものの、俄然、目が離せなくなってきました」(前出・夕刊紙記者)

 筒香、バウアーの復帰でDeNAが台風の目となるか。

(小田龍司)

スポーツ