「無印良品」飲料のアルミ缶変更に批判が集中!原因はウイグル問題?

「無印良品」を展開する良品計画は4月22日、海洋汚染が世界的な問題となっている“プラスチックごみ対策”として販売する飲料商品の容器をペットボトルからアルミ缶に切り替えると発表したが、これになぜかネット上では批判の声が相次いでいる。

「アルミ缶に切り替わるのは現在ペットボトルで販売されている『ノンカフェイン ルイボス&黒豆茶』や『果汁100%ソーダ りんご』など全12商品で、容量はペットボトルよりも小さくなります。『ノンカフェイン ルイボス&黒豆茶』はペットボトルでは500mlで100円だったものが、アルミ缶では375mlで90円となりますので、実質的な値上げにもなっているのです」(雑貨ライター)

 これにネット上では、《日本のペットボトルがどれだけ海洋汚染に繋がっているか具体的なデータをください》《アルミはリサイクル率が高いというが、リサイクルされる際にかかる電力や排出される二酸化炭素は問題ではないのか》《ペットボトルを悪とするんじゃなく、それを正しく処理しない人を悪とすべきでは?》《無印は環境問題よりももっと身近に解決すべき重要な問題があると思うのだが》といった厳しい意見が多く見られた。

「無印の環境問題への取り組みに批判が出たのは、アルミ缶への切り替えで実質値上げになるから…ではなく、やはりウイグル問題があるからに違いありません。現在、中国の新疆綿をめぐるウイグル人の強制労働など人権問題が世界的ニュースになっていますが、14日に良品計画はプレスリリースを発表し、『生産工程において法令や弊社の行動規範に対する違反が確認された場合には取引を停止する方針です』との考えを示し、現時点で新疆綿の使用を続ける意向であることを明らかにしています。この発表を機に株価が大幅に下落するなど良品計画の信用は失われており、環境問題に配慮をした対応をしても世間からはソッポを向かれてしまったのでしょう」(経済ジャーナリスト)

 新疆綿の不使用を決めた企業は中国国内で不買運動の対象とされるため、中国で人気の無印には難しい判断が迫られているが、このまま使用を続ければ国内での信用にも影響しかねない。

(小林洋三)

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