お笑いタレントのビートたけしが3月20日放送の「人生最高レストラン」(TBS系)にゲスト出演し、球界のレジェンドで“ミスター“の異名を持つ長嶋茂雄氏の天然エピソードを明かした。
たけしは、「ある出版社に殴り込んで半年以上仕事が無くなった」という1986年に、ミスターからゴルフに誘われた際の出来事を振り返った。
ミスターは「たけしさんが寂しいだろうから」と気遣い、知人を介してたけしに連絡。野球界の超大物からのゴルフの誘いとあって、たけしは緊張のあまり前の日から一睡もできずに千葉県のゴルフ場へ向かうと、すでに現場に到着していたミスターから「おー、たけしさん、ゴルフですか? 誰とですか?」とまさかの言葉をかけられたという。
その後、ミスターは「ごめん、僕だったよね」と思い出し、2人でゴルフを満喫。たけしは「ちょっと待ってよ…」と困惑させられたと回顧した。
ミスターの天然ぶりはゴルフ後も続き、食事をする為にフグ屋に向かうも、ミスターによるタクシー運転手への指示が二転三転。「通り過ぎちゃった」「Uターンして!」などの言葉が車内を飛び交い、目的のフグ屋からどんどん離れていったと振り返っている。
「カリスマ的人気を誇る長嶋氏ですが、親近感のある“天然エピソード“の豊富さでもファンから愛され続けてきました。立教大学在籍時代、英語の授業中に『“I live in Tokyo“の過去形は?』と質問され、『“I live in Edo(江戸)』と答えたのは今や都市伝説としてよく知られた話。他にも、息子の長嶋一茂が小学2年生の頃、ミスターは親子で球場へ観戦に訪れるも、帰りは一茂を置いたまま、その存在を忘れて1人で帰宅してしまった珍事もあります。選手時代にはロッカールームで『靴下がない!』と突然大騒ぎ。紛失したミスターの靴下の片方をめぐりチームメイトがロッカー中を探し回るも、見つけることができず、最終的にはミスターが片足に2枚の靴下を重ねて履いていたことが発覚したのだとか。抜群のスター性や4番打者としての実績に加え、こうした数々のエピソードこそが長嶋氏の愛される所以なのでしょう」(スポーツライター)
枚挙に暇がないほど多くの天然伝説を残してきたミスターには、たけしだけでなく、周囲もタジタジだったようだ。
(木村慎吾)