アイドルグループの元メンバー逮捕で現役弁護士が動画で指摘した「重大性」

 国民的アイドルグループの元メンバーが、為替相場の価格変動を予想して投資する金融商品「バイナリーオプション」の助言名目の詐欺容疑で愛知県警に逮捕されたのは3月16日のことだ。

 100人以上から総額約5800万円をだまし取った疑いにより男女4人を捜査中とのことで、元アイドルの詐欺事件とあって、世間を大いに騒がせている。

 現役弁護士・岡野武志氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈岡野タケシ弁護士〉の中で、元メンバーが今後置かれる可能性がある最悪の結末と、さらに詐欺でよく使われるという注意すべきキーワードを指摘した。最悪の結末とは、100人以上いるとされる被害者の数が問題のようだ。

 1人の被害者とのあいだで逮捕、勾留されることになるが、23日の勾留生活が終わった後も、さらに被害者が判明した際には、その被害者との関係で逮捕、次の被害者が出てきたら再逮捕…と逮捕が延々と繰り返されていく可能性があるという。

 また、被害者の数と総額から「かなり悪質性が高い詐欺」であるとし、逮捕された4名の中で重要な役割を果たしたと判断された場合、初犯でもいきなり数年間くらいの刑務所暮らしが待っている可能性があることも加えた。

 さらに、現代はネット社会になり、出会い系サイトやSNSのダイレクトメッセージなどで騙される機会が増えていると言う岡野弁護士は、「『投資』と『副業』」のキーワードを挙げ「詐欺師が一番使う言葉」だと添えたのだった。

 元メンバーは、出身地の愛知県警で2017年1月10日「110番の日」にちなみ、「一日女性警察官」を委託された経歴がある。啓発活動に貢献した当の本人が、まさか110番される側に立つとは…。皮肉な結果である。

(ユーチューブライター・所ひで)

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