進学塾の“やらせ口コミ”まで発覚!「嘘レビュー」に騙されない見分け方

「日本初 授業をしない」をキャッチコピーにフランチャイズ方式で急速に校舎を増やす大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾」を運営するA.verが3月13日、ネット上で問題となっている「武田塾柏校」がやらせ口コミを投稿していたことに対し事実であることを認め、調査により競合他社の評価を下げる投稿を行っていたことも発覚したと明らかにした。

 2月28日、インターネット掲示板上に「武田塾柏校 連絡用」と書かれたグループラインのキャプチャ画像が投稿された。そこには「Googleマップの検索順位UPを目指し」て「Googleアカウントで★5評価をつけ、生徒目線で軽く口コミを投稿」などと指示が書かれており、《大手予備校がサクラをしている》とネット上で炎上していたのだった。

 A.verはキャプチャ画像が内部講師によって投稿されたものであることを認め、同校のフランチャイズ契約を解消したと報告した。

「これにネット上では、《こういう自社への高評価口コミは武田塾に限らずどこもやってる》《ネット上の口コミなんてほとんどやらせだろ》といった意見も見られました。やらせの口コミは景表法に違反する恐れがありますが、Googleマップに限らず、Amazonや楽天、食べログなどなどでやらせ口コミが投稿されていることが判明しているうえ、最近では組織的に行う業者の存在も指摘されており、手口はかなり複雑化しているのです」(ITジャーナリスト)

 やらせ口コミに騙されないための見分け方はあるのだろうか?

「まず、店名や商品名をきっちりと細かく書いている口コミは怪しいですね。レビューする際にわざわざ改めて店名や商品名を記載することは少ないのですが、業者から依頼された場合は正式名称が載ったものをコピペするケースが多いので、やたらと店名や商品名がきっちり書かれている場合が多い。また、口コミが星5つと星1つで二極化している場合も疑いましょう。基本的には高評価が付かない店や商品がやらせを依頼するので、二極化はすなわち、高評価の方が“作り”の可能性が高いのです。他にも、その店やその商品にしか口コミしていないユーザーが多かったり、日本語が少し不自然だったり、星5つの口コミだけが極端に多い場合も疑う必要があります」(ネットライター)

 ネットで買い物をする際に口コミは大いに参考になるが、あまり鵜呑みにしすぎない方がいいのかもしれない。

(小林洋三)

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