半個室で空の旅、国内線で「国際線ビジネスクラス」に搭乗する裏ワザとは?

 飛行機に乗る機会が多い人は知っているかもしれないがJALとANAの場合、国内線と国際線では使用する機材は基本的に異なる。

 特に上級クラスの座席は、国内線よりも国際線のほうが豪華。だが、コロナ禍で未だ欠航率が高いこともあり、国内線の一部路線では国際線仕様の機材を飛ばすフライトが増えているのだ。

 なかでもJALは現在、羽田〜那覇などの一部の便に国際線仕様のボーイング777-200ERという機材を運行中。これはビジネスクラスはフルフラットになる半個室タイプで、国内線ならエコノミー運賃+1000円の「クラスJ」の座席となる。機内食のサービスはなく、搭乗前のラウンジの利用もできないが、国内線の機内で横になって寝ることができるのだ。

 そして、ANAはアジア圏などの路線で使っていたボーイング787-8という機材を羽田〜札幌(新千歳)・大阪(伊丹)・福岡などの路線に投入。座席はフルフラットではないがリクライニング、フットレストの最大角度はともに申し分ないレベルだ。足元のスペースも座っている状態で目一杯前に伸ばしてもまだ余裕があるほどだ。

 なお、ANAの国際線仕様のビジネスクラスは、国内線では「プレミアムクラス」という扱い。料金はやや割高になるが機内食(※時間帯によっては軽食)付きで、アルコールメニューも豊富。搭乗前のラウンジの利用も可能で、国際線のビジネスクラスに近いサービスを受けることができる。

 当該便は航空会社の予約サイト上では、JALが便名の下に《国際線仕様機材》と記載。一方、ANAにはこうした表示はないが、便名の下の機材名が《78M》と表記されているのが、国際線機材の目印となる。

 筆者も先日、羽田〜札幌の出張移動の際、奮発して国際線ビジネスクラス仕様になっていたANAのプレミアムクラスに搭乗。ゆったりとしたシートでシャンパンを飲みながら美味しい機内食を堪能し、1時間40分のフライトがアッという間に感じるほど快適だった。

 毎日必ず飛ばしているわけではないが、もし機会があればぜひこの裏ワザを活用してほしい。

(高島昌俊)

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