グローバルなサッカー史におけるデータを解析してきた英国のIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が2月7日、直近10年間の「世界最高選手」を格付けし、日本でプレイするあの“Jリーガー“が3位にランクインする快挙を果たした。
同連盟は公式サイトにて、「IFFHSの世界150ヵ国におけるメンバーが、2011年から2020年までの過去10年間におけるベストプレイヤーの投票を敢行した」とし、その対象は“あらゆる大陸および全世界“でプレイする全てのフットボーラーだという。
そして、栄えある1位に選出されたのはバルセロナのFWリオネル・メッシとなった。スペインでありとあらゆるトロフィーを手にしてきたメッシに次いだのが、長年ライバルとしてしのぎを削りあったユヴェントスのFWクリスティアーノ・ロナウドだ。
同連盟は「メッシorロナウド」の最終結果が非常に僅差なものであるとしたうえで、2人の存在について「間違いなくサッカーの歴史に残るだろう」と指摘。史上最もハイレベルな決闘を繰り広げたメッシとロナウドの存在が今回のランキングでも際立つ格好となったが、3位にランクインしたのは日本のヴィッセル神戸に在籍する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだった。
イニエスタは、パリ・サンジェルマンのFWネイマール、レアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモス、バイエルン・ミュンヘンのFWロベルト・レヴァンドフスキといった名手らを抑えて3位に選出されている。
「イニエスタがメッシとロナウドに勝っている点は、彼らが一度も掲げたことのないW杯の優勝トロフィーを自らの手でたぐり寄せた点でしょう。2010年の南アフリカ大会で史上最強と謳われたスペイン代表の主軸を担ったイニエスタは、オランダ代表とのファイナルで延長の末に決勝ゴールを奪取。26歳にして、“世界最高峰“の名声を手にしました。それから10年が経過しましたが、イニエスタはいまだに現役でプレイを続けており、しかもその舞台は日本のJリーグです。サッカーファンからも今回の由緒ある統計機関によるランキング結果について、『イニエスタが日本にいることは当たり前じゃないからな!観ないと後悔するぞ!』『ロナウドとメッシが凄いのは誰でも分かる。この2人に次ぐイニエスタが日本でプレイしてる凄さね』『イニエスタの3位は嬉しいです』とワールドクラスの名手が日本にいることを誇りに感じるとする反応が多く寄せられています」(スポーツライター)
なお、イニエスタがヴィッセル神戸と締結する現行契約は2021年までとなっており、この偉大なるスーパースターが“Jリーガー“でいられる貴重な時間をしっかりと噛み締めておきたいところだ。
(木村慎吾)