医師1155人アンケートで判明した「最強の花粉症撃退法」の結論とは?

 プロ野球キャンプインの季節便りとともに飛び込んで来たのが花粉症情報の凶報だ。気象庁の発表によれば「今年は昨年比の1・8倍の飛散量」との予測がある。それだけに、花粉症患者には気が重くなるところなのだ。

「甜茶、にがり、じゃばら、効果がありと聞いたものは一通り試したけど、効き目があったものはなく、どれも長続きしなかった。毎年、花粉に関しては両手ぶらりのノーガード戦法です」

 症歴30年超という50代のRさんはあきらめ口調だが、こうした多くの患者に朗報となりそうなのが、現役医師が実践する花粉症対策だ。その中身は現役医師1155人を対象に花粉症対策などをアンケート調査し、このほど発表したものである(株式会社「医師のとも」調べ)。

 まず、「実際に取り組んでいる対策」に関しては、1位・マスク、2位・うがい、3位・点鼻薬、4位・メガネ、5位・処方薬。これ以外では日光浴、ワセリン、洗濯物の部屋干しなどの回答もあった。

 次に「摂取している食品」に関しては、1位は断トツでヨーグルト、2位・納豆、3位・乳酸菌飲料、さらに4位・キムチ、5位・味噌と続いた。他にも豆類、海藻、バナナ、青魚など多数の食品が挙げられたが、実はこの項目の“隠れ1位”は「特になし」。つまり、腸内環境を整え免疫機能を正常にすることの有用性が挙げられたものの、多くの医師が食品による対策を行っていないことが判明したのだ。

 最後に「市販薬」では、2位の「アレジオン20」、3位「クラリチンEX」、4位「ザジテンAL」、5位「エバステルAL」を大きく引き離し1位となったのが「アレグラFX」となった。

 1000人超の医師が支持したのは、やはりマスク着用こそ最も効果的な花粉症対策という結果だった。

「幸いコロナ予防のためマスクをつけているせいか、今年はまだ大丈夫です」(前出・Rさん)

 これもコロナがもたらした副作用には違いない。

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