花粉症患者も悲鳴!新型肺炎の解消されない「マスク不足」に蔓延するイラ立ち

 2020年は暖冬の影響で、例年よりも10日早く花粉の飛散が始まった。ウェザーニュースによれば、2月12日から関東南部と静岡県の5都県が本格に花粉シーズンに突入し、19日には北海道と東北の一部を除く41都道府県でシーズンインしたという。しかし今年は、新型コロナウイルスの影響でマスクの品薄が続いており、花粉症患者からは悲鳴の声が上がっている。

「菅義偉官房長官が12日の記者会見で、『早ければ来週(17日)から毎週1億枚以上供給できる見通しができている』と説明していましたが、その後もマスクの品薄状態は続いています。20日には『増産体制を確立して今週から入ってくると報告を受けていたが、具体的に市中に出回っているかどうかも含めて、しっかり確認して対応していきたい』などとトーンダウンしており、まったくアテにならない状況ですね」(社会部記者)

 ネット上でも《マスクどこにも売ってない。アルコール除菌スプレーもない》《店で売ってないどころか医療機関ですら置いてない》《近所のドラッグストアには多少入っているようだが、開店から30分もしないうちに売れてしまうと聞いた》《ネット通販で注文してみたけど、3月までは入荷のメドが立たないってよ》など嘆く声が多く見られる。

 今年の花粉飛散量は例年に比べれば少ないというが、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)によれば、19日の時点で花粉の症状が「とてもつらい」「つらい」「ややつらい」と答えた人が6割を占めたという。

「13日の新型コロナウイルス対策本部会議で安倍首相は、マスクについて『3月には月産6億枚を超える規模に供給力の拡大を図る』と語っていましたが、それでも国民一人あたり月に6枚弱の計算となりますから、しばらく品薄の状態が続くとみられます」(健康ライター)

 18日には、福岡市の地下鉄で乗客どうしがマスクをせず咳をしたことで言い合いとなり、非常ボタンが押される事態となった。花粉症シーズン、さらなるマスク不足で大きなトラブルが起きなければいいが。

(小林洋三)

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