「タカノフルーツバー」34年の歴史に幕、スイーツ男子を泣かせたルールとは?

 カットフルーツやフルーツサンド、オムレツなどが食べ放題で楽しめるビュッフェ店「タカノフルーツバー」が2021年3月31日をもって閉店することが2月1日付で発表された。老舗ビュッフェの突然の告知に、ネット上では閉店を惜しむ声が相次ぐ中、スイーツ男子の間では《もっと早くルール解禁を知っていればもっと通い詰めたのに…》といった声も少なくなかった。

「同店は、1885年創業の老舗果物店『新宿高野』が当時流行していたバイキング形式を取り入れ1987年にオープンさせました。フルーツやスイーツが好きなだけ食べられるとあって若い女性たちに大人気でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によってビュッフェスタイルを維持するのが難しくなったとして閉店を決めたといいます」(社会部記者)

 多くのフルーツ好きやスイーツ好きを虜にしたタカノフルーツバーだが、”ある決まり”があった。それが男子禁制である。実は長年に渡って“男性のみ”での利用は不可で、男性が利用するためには女性の同伴が必要だったのである。そのため、どんなにフルーツが好きでも連れの女性がいない男性は同店を利用するのが難しく、羨望の眼差しを向けることしかできなかったという。

「タカノフルーツバーが男性のみでの利用を禁止していたのは、レディースバイキングをコンセプトにしており、男性の目を気にせず女性に楽しんでもらいたいためと言われています。しかし、多くの男性から単独でも利用したいという声が寄せられていたため、実は2013年5月からは17時以降であれば男性でも単独利用が可能となっています。男子禁制のイメージが強かったため、男性の利用が解禁されていることを知らなかった人も多いのではないでしょうか。ぜひ、閉店する前に存分にフルーツビュッフェを楽しんでみてはいかがでしょう」(エンタメ誌編集者)

 なお、併設するタカノフルーツパーラーは今後も引き続き営業を続けていくという。

(小林洋三)

※写真はイメージです

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