「かつてはお酒を飲んでスタジオ入りしたことがあったように、坂上さんは生の熱量にこだわる人。番組ではいつも『出演者のホンネを大切に』『みんな自分の言葉で』と言っていたのに、自分の意にそぐわない発言が出たとたんに“封殺”ですからね。これはイメージ的によくありません」
フジテレビ関係者がこぼすのは、「バイキングMORE」で司会を務める坂上忍のモラハラ言動だ。10月12日の放送では、菅義偉首相が学術会議の会員候補のうち6人を「任命拒否」とした問題を大きく取り上げたのだが、ゲストコメンテーターの高橋真麻の発言を強い口調で遮るシーンが、多くの視聴者の反感を買ったようだ。
菅政権が任命を拒否した6人について、まずは高橋がこう私見を述べる。
「(残った)99人のなかにだっていろんな考え方の人がいるから、そのなかではちゃんと多様性があるけど、『極端な人たちはちょっと今回外しましょうよ』ってなったのかなって」
外された6人のメンバーにも何かしらの問題があったのではないかという指摘に坂上は、「真麻ちゃんさ、菅政権になってからすごい『菅さん応援団』になって」と“菅推し”のレッテルを貼りつつも、「ぜんぜんいい。(意見は)人それぞれなんだから」と寛容な態度を示していたのだが……。
先のVTRで日本学術会議が北海道大学の奈良林直名誉教授の研究を「軍事研究」に該当するとして“圧力”をかけていた疑惑に触れて、
「奈良林先生が出てきて自分の学問ができなくなってしまったと、結局学問の自由だ自由だと言ってる団体がひとつの学問を消してることにも問題が」
と真麻が話している途中に坂上が割り込み、「俺ね、だったらね、それとこれって別問題だと考えないとダメだと思う。行革と今回の問題って別問題で考えなきゃダメだと思っていて。だったら順序が違うんじゃないって」と持論を展開したのだが……。
「真麻さんの話し足りなそうな表情が印象的で、それっきり坂上さんから真麻さんに学術会議の話題を振ることはありませんでした。これには《真麻さん、いいこと言ってたのになぜ途中で止めるの?》《真麻が話している途中でしょうが!》《真麻さん、逆に『坂上さんは菅政権バッシング派なんですか?』って聞けばいいのに…》などとバッシングが吹き荒れる事態に発展。真麻さんを応援する女性視聴者を敵にまわすこととなってしまったのです」(テレビ誌ライター)
同様に女性視聴者からバッシングを受けたのが10月9日にオンエアされた、「お姉さん」か「おばさん」かを見分けてもらうという企画。そこではフジテレビに出入りする社員スタッフや女子アナが“標的”になったのだが、局内の不人気ぶりがあらわになってしまったという。
「社員通用口から出入りする女性たちに声をかけて、幼稚園児3名による多数決で“おばさん”もしくは“お姉さん”に判定してもらうというもの。三上真奈アナ(31)や山崎夕貴アナ(33)はお姉さん判定でうれしそうな表情を浮かべていましたが、おばさんの判定をくだされた女性スタッフやベテランアナは複雑な表情を浮かべていましたね。これにはネット上でも《いったい誰が見て得する企画なのかサッパリ》などなど、企画そのものを疑問視する声が相次ぎました。それよりも驚いたのは、7時間におよぶ調査時間で、顔出しで紹介許可が出たのはたった9人という事実。『けっこう断られました』とナレーションで説明していましたが、9人のうち女子アナが3人。実質、番組に協力してくれるフジテレビの女性スタッフが6人しかいなかったことからも、『バイキング』の不人気ぶりを示す形となってしまったようです」(前出・フジテレビ関係者)
女性蔑視を助長するかのような演出がすっかり板についた「バイキング」。「MORE」どころか「もう懲り懲り」と音を上げる出演者がいつ出てもおかしくない!?
(あまねかずこ)