昨年、サラゴサ(スペイン2部)を退団して以来、なかなか移籍先が決まらなかった元サッカー日本代表・香川真司(31)。先日、ギリシャ1部の強豪、「PAOK」への入団が発表されたが、新天地となるホームタウンのテッサロニキについては名前も知らないという人も多いはずだ。
実は、ギリシャ北部に位置する同市は、人口ではアテネに次ぐ第2の都市。紀元前4世紀ごろから栄えていた歴史ある街で、市内にはローマ帝国やビサンティン帝国時代の遺跡・建物も多く、世界遺産にも登録されている。
そんなテッサロニキだが、ギリシャ人や周辺国の人間にとっては“ピンク産業の盛んな街”としても有名。2015年には、ナショナル・ジオグラフィック誌の《世界のナイトライフ・シティ・トップ10》にも選ばれている。
「昔からシエスタ(昼寝)の習慣があるギリシャでは夜遅くまで遊ぶ文化があり、ピンク産業も合法なんです。男性相手の仕事をする女性に免許を発行し、代わりに定期的な健康診断と性病にかかっていないことを示す衛生証明書の携帯を義務づけています」
そう語るのは、ヨーロッパのピンク産業に詳しいライター。ただし、全員がライセンスを所持しているわけではないそうだ。
「そもそも合法の国なので当局が厳しく摘発することはそれほどありません。市内の娼宿ではオランダの飾り窓のように窓から女性が顔を出して客にアピールするのですが、免許を持たない女性も働いている。一方で路上で客を取る女性も多く、ほかには海外の出張系ピンク店では定番のエスコートクラブもあります」(前出・ライター)
相場は若いコであれば50ユーロ(約6300円)程度から。ヨーロッパでは最安の部類だが、さらにこの半値以下で遊べる女性もいるとか。
「中年の女性や海外からの出稼ぎ女性は安いです。この国では2009年のギリシャ危機以降、経済が大混乱。失業者が急増し、ピンク嬢となる地元女性も続出しました。2010年代半ばごろまでは10ユーロ以下で遊べることも珍しくなかったんです。今はコロナで現地のピンク産業も規模が縮小されていますが、経済が打撃を被ったことで再び相場が下がりつつあると言われています」(前出・ライター)
ピンク遊び好きの男性にとっては大変魅力的な街とも言われるテッサロニキ。香川真司は、そんな喧噪をシャットアウトしてサッカーに専念、かつての輝きを取り戻してほしいものだ。
(T-Factory)