世界最大のファーストフードチェーン「サブウェイ」のサンドウィッチに使用されている“ツナ”が本物のツナでないと、米カリフォルニア州の女性2人が損害賠償を求めて訴訟を起こした。昨年、アイルランドの最高裁判所から「サブウェイのサンドウィッチのパンは(アイルランドで認められる)パンではない」という判決が下されたが、今回はどんな結果になるか、世界中から注目を集めている。
「原告はカリフォルニアの複数店舗で購入したツナサンドのツナを独自調査したところ、使用されているツナが複数の原料を混合してツナに見せかけたものであると主張。ワシントン・ポスト紙は、原告の弁護士の説明として『魚ですらなかった』とにわかに信じられない主張を伝えています。原告は混合物をツナと偽って販売したとして、ツナの成分表示の取りやめと損害賠償を求めているといいます」(社会部記者)
これを受けてサブウェイ側は、ツナが本物であることと、天然物のマグロを使用していると説明。原告側の訴えは根拠のないもので「サブウェイブランドに対する攻撃だ」と怒りを露わにしている。
「今後、実際のツナサンドを使って実証が行われていくとは思いますが、アメリカでツナは特別高価なものでもありませんし、わざわざ混合物を使って偽装する必要があるのかという疑問もあります。大手チェーンのハンバーガーにはミミズの肉が使われているなんていう根も葉もない都市伝説がありましたが、今回の訴訟もそういった類の情報に惑わされているのではないかという見方もあります。なお、食品専門のニュースサイトである『FOOD BEAST』によれば、『原告側がどのような調査をおこなったかはわからないが、マヨネーズと和えたツナの成分を調べればニワトリのDNAが検出される可能性はある』としています」(ネットライター)
いずれにせよ、人気チェーンのツナをめぐる裁判は、世界的な注目を集めそうだ。
(小林洋三)