昨年12月31日をもって吉本興業との契約終了を発表したお笑いコンビ・オリエンタルラジオ。以前から中田敦彦は将来的な海外移住を公言していたが、12月28日の“独立宣言”の翌日に妻でタレントの福田萌は移住先がシンガポールであることを明かした。
海外の富裕層の間では人気の移住先だが、芸能人では高嶋政伸と離婚したモデル・女優の美元が現地男性と再婚して住んでいる程度。あとはフリーアナウンサーの中野美奈子が夫の赴任に同行して6年間駐在員生活を送っていたが、現在は日本に帰国している。
「でも、芸能人にありがちなハワイや米国本土ではなくシンガポールを選ぶのは先見の明がある彼らしい。資産を持っている人間には魅力的な国で、東京や香港に代わってアジアを代表する金融の中心地になりつつあります」
そう語るのはシンガポールの移住事情に詳しいジャーナリスト。では、実際に同国への移住にはどんなメリットがあるのだろうか?
「まず法人税が安いことですね。シンガポールの実効税率は1ケタ台なのに対し、日本は約30%と非常に高い。さらに現地で法人を新規設立する場合、税の免除や税率の軽減などの優遇措置もかなり手厚いものとなっています」(前出・ジャーナリスト)
実際、中田はチャンネル登録者数336万人を誇る「中田敦彦のYouTube大学」や会員数約4000人のオンラインサロンの運営、ほかにもファッションブランドの展開、カードゲームのプロデュースなど複数の事業を手掛けている。
また、投資への造詣も深く、妻の福田萌はファイナンシャルプランナーの資格を所持。盤石の資産運用を行っていると見られている。
「シンガポールは村上ファンドで名を馳せた村上世彰氏など有名投資家たちが数多く住んでいることでも知られています。かつて“秒速で1億円を稼ぐ男”と言われながら無一文になった与沢翼氏も復活への過程で一時はシンガポールでデイトレードを行っていたそうです。日本は所得税の最高税率が45%ですが、シンガポールは半分以下の22%しかなく、彼らが移住する大きな理由になっています」(前出・ジャーナリスト)
インフラも日本の大都市圏と同等レベルで、教育水準は世界一と評価されるほど高い。つまり、シンガポール移住は単なる思いつきなどではなく、自身や家族の将来を見据えたうえでの決断だったようだ。