「男女が集まる卑猥なイベントを開催しては荒稼ぎする業者は昔から存在しました。男性の参加費はだいたい1万円から2万円ほど。表向き、女性は参加費タダということになっていますが、たいていは業者が用意したサクラ。あとで業者から金を受け取るのが通例ですが、まさか警察署の職員がそんなピンク営業を行っていたとは驚きです」(情報誌ライター)
福岡地検が“売り行為”の場所を提供した容疑で小倉北署の40代の会計課職員を起訴したのは11月27日。すでに男は懲戒免職処分となっており、「他人の“行為”を見たかった。性的な欲求を満たしたかった」と供述しているという。
「男は3年ほど前から卑猥なイベントに女子生徒などを参加させ、男性から徴収した金の何割かを渡していたといいますからね。ただ、参加費に関しては、同様のイベントと比較してかなり低く設定していたという話もあります。本人の供述どおり、お金は二の次で、性的な好奇心を満たすのが目的だったという見方ができます」(社会部記者)
今回の福岡の事件は氷山の一角と見られている。こうした卑猥なイベントはコロナ禍にあって、にわかに盛り上がりを見せているという。つい先日、とある男女混合のイベントに参加したという40代の会社員Aさんは語る。
「卑猥なイベントはたいていホテルのスイートなどを貸し切って行われますが、私が参加したのは繁華街のど真ん中にある飲食店。もともとは4月に発令された緊急事態宣言のさなかに、そこの常連客の呼びかけで『店を救おう』と集まり始めたのがきっかけだと聞いています。会費を集めてお店を支援するのが目的。お酒は持ち込みで飲んでいたそうですが、『他に客がいないから』という事情もあって、誰かが悪ふざけで肌着1枚という“パン1”で騒ぎ始めた。それが予想以上に盛り上がって、定期イベントになり、いつしか参加者のツテで女性も来るようになったんです」
いわば飲食店を救うために立ち上がった有志の集まりが、いつしか卑猥なイベントに変貌していったという。Aさんが“パン1飲み会”と呼ばれる会合の実態を明かすには…。
「男性は肌着1枚。女性は下半身の肌着と上に羽織るシャツ1枚は着てもOKというルールになっています。男性の参加費は1万円ですが、女性はタダ。ホール係の女性スタッフも同様のきわどい恰好をしていて、彼女たちに報酬を支払う関係で、ほとんど儲けは出ないと聞きました。検温やこまめな消毒など、感染対策は取っていますが、イベントは“密”そのもの。私が参加した時は男10人で女性は5人ほどでしたね。全員が最初からマッパに近い状態ということもあって、お酒のペースは早い。よほどストレスが溜まっていたのか、30代と思しきOLは上のシャツも脱ぎ捨てて濃い酒を一気飲みしていました。その飲食店は奥のほうにカラオケルームがあって、そこにシケこんで楽しむカップルもいましたよ」
Aさんはたまたま初期メンバーとつながりがあったために参加できたが、SNSではこうした卑猥なイベントの告知を頻繁に目にするという。
「SNSによっては年齢確認や身元確認をしっかり行っていますからね。ピンク店で稼げなくなった業者が、“シャツ飲み”とか“チャラ飲み”とか、隠語で参加者を集めては、男女混合イベントを主催するケースが増えていると聞きます。そうした業者が主催するイベントは3万円以上の参加費を取るケースも少なくなく、女性参加者に『無理やりヤラれた』と被害を訴えさせて、法外な示談金をむしり取る美人局のようなイベントもあるそうです」(前出・情報誌ライター)
怪しいイベントにはくれぐれもご用心!
(平沼エコー)
※写真はイメージです