札幌“コロナ指定病院”の緊迫!「ストレスで暴飲暴食に走る看護師も…」

 春先の第一波、夏場の第二波を大きく上回る勢いで新規感染者を出し続けている新型コロナウイルス。なかでも被害が深刻なのが東京を抜いて人口あたりの感染率が全国1位になっている北海道。

 道内最大の感染地域となっている札幌市の累計感染者数は4873人(※2020年11月22日現在)。市民247人に1人が感染歴がある計算になり、日本でも最もコロナ危険度の高い街といっても過言ではない。

「入口だけでなく窓口やエレベーター乗り場など院内のいたるところに検温ポイントがあり、まさに厳戒態勢といった感じでした」

 そう語るのは、札幌市内にあるコロナ指定医療機関に入院していた40代男性。コロナではないが、11月中旬に心臓のカテーテル治療で数日間の短期入院をしていたという。

「9月にも心不全で半月ほど入院していましたが、今は道外在住者の病院内への立ち入りを禁止。診察の付き添いも1名のみと以前より厳しくなっていました。私はコロナ患者とは離れたエリアの病棟でしたが、循環器系なので運ばれてきた患者さんの中にはコロナの疑いがある人も多く、PCR検査の結果が出るまでは個室に隔離されているようでした。看護師さんも個室病棟に入るたびに防護服に着替えなければならず、とても大変そうでした」(前出・40代男性)

 彼が自身の担当看護師に話を聞いたところ、外食や旅行は事実上禁止、実家への帰省も自粛が言い渡されているとか。

「看護師さんは『緊急事態宣言中が発令された頃よりも現場がピリついています』と話していて、それは私も実際に感じていました。各地の指定医療機関でも次々と医療スタッフの感染が報告されていますし、外にも出られないストレスから自宅で暴飲暴食に走って太ってしまった看護師さんも多いそうです。私には冗談半分に『別の仕事に転職したいですよ』と言ってましたが、恐らく本音も混じっていると思います」(前出・40代男性)

 現場の医療従事者も逃げ出したくなるほどの危機的状況。そんなスタッフたちがコロナ治療の最後の砦として踏ん張っていることを忘れてはならない。

※写真はイメージです

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