「つい先日にも、配達員が逮捕されたっていうニュースが出ていましたよね。現金5万円を渡して女子中学生に卑猥な行為をした容疑だそうですが、わざわざ『ウーバーイーツ配達員』と報じることに何の意味があるのか…。ウーバーの配達先で知り合ったとかなら話は別ですが、配達員は個人事業主ですからね。なぜそこまで叩かれるのか、理解できません」
憤慨気味に話すのは、東京都内でウーバーイーツ配達員として働くAさん(20代)。テレビでは時折、高速道路の通行や自動車への当て逃げなど、ウーバーイーツ配達員と思われる運転者の“暴走行為”を目にするが、Aさんは「運転マナーが悪いのはごく一部」と異を唱えたうえで、次のように明かす。
「自分に言わせれば、表沙汰になっていないだけで問題アリの客も多い。きちんと注文の品を届けて、受け渡しの時にはちゃんと料理の状態を確認して、笑顔で『ありがとうございます』と言っていたのに、クーポン目当てか何か知りませんが、あとになって本部に『ぐちゃぐちゃになっていた』とクレームを入れられたこともあります。届けた側としてはショックですよ」(Aさん)
困った客とまではいかないが、最近は「バッグの中身を見せて」と懇願されるケースが増えているという。
「ネット上の噂で、ウーバーのバッグは中身が汚い。ろくに掃除しないので、こぼれた料理に雑菌が繁殖してエラいことに…なんて話題が持ち上がったそう。自分はこまめに除菌ペーパーで拭くようにしていますが、たしかに、がさつな配達員のなかには、まったく洗わないという人もいるかもしれませんね」(Aさん)
ウーバー配達員は「配送手数料」で稼ぐシステムとなっているが、客が任意で支払う「チップ」も大きな収入源だ。
「自分の場合は、都心をまわることが多く、タワーマンションの高層階だとやはり期待してしまいますよね。そういうところに住む富裕層の方は、1000円以上のチップをくれるのもザラですから。難を言えば、入り口を探すのが大変だったりエレベーターで上がるのに時間がかかるくらい。注文する品もイタリアンのサラダだったり、フォアグラ弁当だったり独特なのですが、変わった人も多いですね。忘れられないのは玄関のチャイムを鳴らしたら、マッパの女性が玄関に出てきたこと。あまりの驚きで直視できませんでしたが、年齢は30代くらい。すごい美人でスタイルも良かったですね。ぜんぜん恥ずかしがらずに『ありがとう』って品物を受け取っていました。そういう生活スタイルなのかもしれません。チップはもらえませんでしたが、逆に自分が払いたかったくらいですよ(笑)」
驚くことに、Aさんが配達先で女性のマッパ姿を見たのは一度や二度ではないという。
「場所…言っちゃっていいかな(笑)。新宿のマンションに届けた時は、ホストっぽい男性と客らしい派手な女性がバカ騒ぎしていて、そこでも女性が肌着も何もつけない格好で恥ずかしそうに玄関まで受け取りに出てきました。他の男女はそれを後ろから見ていて、ゲラゲラ笑っていましたね。おそらく何かの罰ゲームだったのかも…と思いましたが、なんだかダシにされたようでカチンときましたよ。こっちはマジメに働いているのにって」
他にも、40代のマダムに連絡先を聞かれたり、30代の主婦から「配達員になる方法を教えて」としつこくせがまれたり…。ウーバー配達員が体験した“艶話”は尽きない。続きはまた別の機会に…。
(平沼エコー)