メルカリ「値切りオファー」機能停止でも出品者の“イライラ”が消えないワケ

 フリマアプリの「メルカリ」は、コメント欄でやり取りすることなく他のユーザーには知られずに出品者に値引きを交渉できる「オファー機能」を、10月15日で終了すると発表した。同機能に対してはメルカリのQ&Aサービス「メルカリボックス」に出品者からの《嫌な気分になる》《どうも好きになれない》《無言で圧をかけられているようでムカつく》といった意見が数多く寄せられており、出品者から不評を買っていた。

 メルカリは9月7日のリニューアルに伴い、すでに一部のユーザーはオファーボタンが非表示となっていたが、10月14日の15時頃には商品詳細画面からオファーボタンが完全に非表示となり、新たなオファーができなくなる。さらには、15日の15時頃には「お知らせ」や「やることリスト」に届いているオファーの通知が削除され、オファー機能の利用ができなくなるという。

「オファー機能はコミュニケーションがないまま、いきなりあり得ない額の値引きをお願いされることも少なくないため、出品者からは大不評でした。しかし利用者は決して少なくはなかったので、不評で終了したというよりは値引きによってメルカリ側の手数料が下がることが問題だったのかもしれません。なお、オファー機能は終了しますが、今後もコメント欄で値引きをお願いすることは今まで通り可能なので、機能がなくなったぶん、値引きコメントが急増する可能性があり、出品者にとってはよけいにイライラが募るケースが増えるかもしれませんね」(ITジャーナリスト)

 落札する側にとっても、値引き交渉にはコミュニケーション能力が必須となりそうだ。

(小林洋三)

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