ハゲない理由はマックのポテトに!? トランプが示したファストフードの健康効果

 新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)が10月5日の夕方(日本時間6日朝)、首都ワシントン近郊の陸軍病院を退院し、ヘリコプターでホワイトハウスに戻った。

 トランプ氏は2日午前に高熱が出て、血中酸素濃度が低下したことで、同日夕方に入院。抗ウイルス薬レムデシビルや、抗炎症作用があるステロイド剤のデキサメタゾンを投与するなどしていたが、74歳という年齢に加え、大の偏食家としても知られることから、関係者の間からは「重症化する可能性も否定できない」といった声が聞こえていた。

 米国在住のジャーナリストが語る。

「トランプ氏のファストフード好きは有名で、前回の大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長を務めた人物の著書によれば、トランプ氏の日々の昼食はマクドナルドのビッグマック2個、フィレオフィッシュ2個、チョコレートのミルクシェイクが定番。さらに、ニューヨーク・タイムズによれば、ダイエット・コークが大好きで1日12本のペースで飲んでいるのだとか。しかも、そんな食生活をしながら、睡眠時間は連日3〜4時間程度で、カートを使って移動するゴルフ以外には、ほとんど運動もしないといいますからね。まあ、年齢的なこともあり、なんらかの基礎疾患を持っていることは間違いないでしょうね」

 その影響か、今年に入ってからは発言の最中に口の渇きを訴えるように水を求める振る舞いも目立っていたこともあって、健康不安がささやかれる中での感染だったというわけである。

 ところが、当の本人はいたってノー天気。入院当日にはツイッターでコロナ感染を公表するとともに、《No wonder I didn’t lose my hair!(どうりで私がハゲないわけだ!)》と、74歳になってもハゲないことを自慢するツイートを発信、フォロワーを驚かせた。

「実は、2年前にマクドナルドのフライドポテト調理時に使われる油に含まれるジメチルポリシロキサンという高分子化合物が、抜け毛防止に効果があるかもしれないという研究論文が発表されたのですが、その話題が再燃したことを受け、ツイッターに書き込んだようです。本人としてはマックによって庶民派というイメージを盛り上げ、さらに偏食と生活習慣病というマイナスイメージを払しょくさせたかったのでしょうが、ま、それがどう出るかが楽しみですね」(前出・ジャーナリスト)

 現地メディアの報道によれば、トランプ氏は普段から、血中のコレステロール値を低下させる「スタチン」や、脱毛防止薬の「フィナステリド(商品名プロペシア)」を服用していると伝えられ、そうなるとマクドナルドのポテトと薄毛との因果関係は怪しくなるが……。

 ともあれ、退院後には《コロナに暮らしを支配されてはならない。我々は世界で最も偉大な国だ。リスクはあるが、指導者として仕事に戻らなければならない》とツイートし、強靭な指導者であることをアピールしたトランプ氏。今回のコロナ感染騒動が11月の選挙戦にどのような影響を及ぼすのか。今後の行方から目が離せない。

(灯倫太郎)

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