セ・リーグのペナントレースではかろうじて2位キープ（※10月1日現在）も、首位の巨人にはゲーム差を大きく離され「消化試合を争う5球団のなかでトップなだけ」という印象の阪神タイガース。
とはいえ、開幕前の藤浪晋太郎投手ら若手たちに続き、先日も人数超過の会食後にコロナ感染。グラウンド以外でいちばんドタバタしているという点では首位を独走（？）。そんなタイガースにまたまた問題が起こったことで、プロ野球ファンからさまざまな声が上がったとか。
「9月26日の神宮球場のヤクルト戦。7回表の阪神の攻撃中、リプレー検証中に近本選手が近くの新聞記者とコンタクトを取っていたと審判団が判断したんです。その後、8回表に選手交代を告げに来た阪神の矢野監督に伝えると、矢野監督が激高して口論に。約6分間、試合が中断しました。もちろん試合中に記者との接触はサイン盗み、八百長、さまざまな疑いを持たれますから禁止です。事実、映像を見ると近本選手は記者とコンタクトを取ってベンチに何か伝達しているようにも見えます。おそらく矢野監督はわずかながらも、審判からサイン盗みの疑いをかけられたものと判断して激高したのでしょう。これに関してネット上では阪神ファンは『あんなに堂々とサイン盗みなんかするわけない』『審判の言い方が悪いんやろ』とおおむね矢野監督と選手側を擁護、でも一般ファンからは『疑われそうな行動を取ったほうが悪い』など、賛否がわかれました」（スポーツ誌ライター）
試合後、矢野監督は「疑わしい行動があったのなら申し訳ない」と審判団に謝罪して一件落着…と思いきや、翌27日セ・リーグ杵渕和秀統括が神宮球場で事情聴取をした後、試合進行が遅延したことを審判団らとともに矢野監督らに謝罪。同カードでのメンバー表最終確認時にも、森審判員が矢野監督に頭を下げている光景が確認された。すると、野球ネット民からは不満が続出したという。
「『審判は正しいことをしたんだから謝罪する必要はない』『悪いのは近本選手と彼に接触した記者』『ファンに対して遅延を謝るなら矢野監督も一緒に頭を下げるべき』といった抗議コメントですね。さらに、こういった流れから優勝戦線から離脱した阪神ファンからも不満たっぷりの声が爆発しました。トラ番記者と球団のなあなあすぎる癒着がこういう事態、ひいては期待されても結果を出せないことに繋がっているのでは…というわけです」（前出・スポーツ誌ライター）
SNS上の声を少し拾うと「大阪の記者は良いことばかり言い、選手もそれを真に受ける大甘な関係が築かれてる」「関西芸能人の阪神選手の持ち上げぶりにいつも辟易」「コロナが阪神ばかりに出るのも今回のことと無縁じゃない気がする」と、まさかの苦言大会に。
審判団からは情報伝達疑惑に対して「NPBとしてのケジメということで、今日改めてお話させていただいた。これで終わりにさせていただければ」とのコメントが。でも、ファンからも辛らつな指摘があったように、阪神球団がもっと自分たちを律しないとまた残念な話題を提供しかねないかも。
（飯野さつき）
