北海道に実在!「大麻」に住む人が違法薬物に手を出さない絶対的な理由とは?

 もともと生命力が強く、かつては日本各地に自生していた麻。主なものでも20種類以上あるが、なかでも所持だけでなく栽培も法律で固く禁じられている麻草。葉を乾燥、また樹脂や液体にしたものも違法薬物であり、これまで多くの芸能人が逮捕されたことで知られている。

 実は、北海道に「大麻」という地名があるのを知っているだろうか? 札幌市に隣接する江別市内の地域名のひとつで、大麻駅というJRの駅もあり、周辺はベッドタウンになっている。

 あまりにストレートすぎる地名ゆえに「かつてこの辺には麻が自生していたのでは?」と思ったが、地名の由来を調べると、昭和11年に旧地名の「大曲」と「麻畑」(※「麻地」との説も)から一字ずつ取って命名されたという。

 ちなみに昔は自生ではなく人の手で麻が栽培されていたようだが、これは亜麻。自生については調べた限りでは確認できなかった。

 だが、気になるのは地名に対する地元の人たちの感想。15年ほど前に引っ越してきたという40代の男性会社員は、「道外の友達や知人のなかには『すごい地名だね』と言われたことはあります。話のネタになると考えたことはあっても地名が嫌だと思ったことはないです」と語る。

 地元出身の男子大学生も「全然考えたことすらなかった。字面は一緒でも僕にとっては“おおあさ”なので」と気にする様子もない。

 ちなみに今回、大麻地区に在住の30人に話を聞いたが「麻草を合法すべき!」と答えたのはゼロ。別に合法化支持者が移り住んでコミュニティを作っているという話もないそうで、「大麻はごく普通の住宅街。仮にそんな人たちが引っ越してきてもいい迷惑でしかない」とは30代の主婦。ほぼ全員が同じ意見だった。

 また、30代の男性会社員は「大麻在住の人間が麻で捕まったらネット上でイジられるのは確実。そうなれば街のイメージを傷つけたとしてこの土地では生きていけない」と話す。

 大麻という地名は確かにインパクトはあるが、ゆえに違法薬物の麻草からは縁遠い土地なのかもしれない。

(高島昌俊)

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