9月6日放送予定だった第8話は1週延期となったものの、異例の生放送で乗り切ることが発表されているドラマ「半沢直樹」(TBS系)。帝国航空の再建が題材となる「銀翼のイカロス」編において、イヤミな国土交通大臣・白井亜希子役で話題を呼んだのが女優の江口のりこだ。一見地味なようで一度見ると脳裏にこびりつく特徴的なルックスと存在感で、視聴者を沸かせている。
「1980年生まれの彼女は劇団『東京乾電池』で女優としてのキャリアをスタート。2002年には銀幕デビューを飾ったベテランです。ドラマ『時効警察』シリーズ(テレビ朝日系)では、普段は無口ながら時には豹変して感情を剥き出しにする役を好演しており、いまやバイプレーヤーとして引く手あまたな存在となっています。40歳という年齢は普通なら大臣役には若すぎるはずですが、圧を感じさせる存在感で難なくこなしているのは流石ですね」(映画ライター)
重厚な役もコミカルな役も変幻自在にこなす江口。そんな彼女が実は、意外な演技を得意としてきたというのだ。
「テレビではあまり見せていませんが、映画では激しい“艶技”も持ち味の一つ。2003年の『ジョゼと虎と魚たち』では主演・妻夫木聡の性フレ役を演じ、自分の“ナカ”で果てることを強制するという性にどん欲な姿を披露。2004年の『月とチェリー』では大学生の主人公から貞操を奪う学生小説家を熱演しました。2010年の主演作『ユリ子のアロマ』では、染谷将太演じる高校生の汗臭さのとりこになり、ついにはベッドシーンも。そして2013年には坂口安吾の同名小説を映像化した『戦争と一人の女』にて、戦後の焼け野原で力強く生き抜く情婦を演じています。このように“攻める濡れシーン”を得意とするのが江口の持ち味なのです」(映画ライター)
「半沢直樹」では敵役だけに、“江口のりこロス”に陥ったファンは少ないかもしれないが、一見の価値あり。今後の出演作品ではぜひ、大人の艶気を発揮してもらいたいと期待するファンも多いことだろう。
(浦山信一)