石橋貴明のYouTube人気は本物!? 仕掛け人をめぐって引き抜きバトル勃発

 とんねるずの石橋貴明が8月30日、「サンデースポーツ2020」(NHK)に生出演した。石橋が同局に出演するのは、1999年大晦日の「紅白歌合戦」に「野猿」として出場して以来、20年ぶりとなる。

 石橋といえば、今年6月にYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設。2カ月あまりで登録者が120万人を超える人気となった。この成功の一因は、元帝京高校の野球部員だった石橋が、1週間のプロ野球試合をマニアックに振り返る動画にあるという。

 石橋は、1980年に正式に「とんねるず」を結成。82年に「お笑いスター誕生」でグランプリを獲得後は、「オールナイトフジ」、「夕やけニャンニャン」(ともにフジ系)などの番組で若者を中心に爆発的な人気を獲得し、時代の寵児となった。だが、現在のレギュラー番組は「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ系)だけとなり、下降線をたどっていると指摘されても仕方ない状況だ。

 9月3日発売の「週刊文春」は、スタッフへの高圧的な態度がレギュラー減の一因と言われたが、好感度が求められるテレビに対し、YouTubeは「炎上上等」の世界。「物議を醸すくらいのアクの強さが再生回数を稼げる」と分析している。

「近年のテレビ業界はコンプライアンス重視となり、破天荒な石橋さんの笑いは、その流れには合わなくなった。しかし、YouTubeの場合は“何かやらかしてくれる”のを期待する。石橋のスタンスとハマったと言えます。そんなブレイクの立役者と言われるのが、仕掛け人のディレクター、マッコイ斎藤さん。従来のバラエティーの編集をYouTubeに持ち込んだことで、これまでネット動画に縁がなかった中年層の取り込みに成功していますが、マッコイさんが関わっているのは『貴ちゃんねるず』だけではありません。元プロボクサーの竹原慎二さんの『竹原テレビ』を手がけ、極楽とんぼ・山本圭壱さんの『けいちょんチャンネル』にはキャストとして出演。いずれも人気チャンネルに押し上げた功労者でもあります。そのマッコイさんを賭けて、竹原さんと山本さんがボクシング対決を行ったことも話題になりました。今後はこうした引き抜きバトルが過熱しそうな勢いです」(芸能ジャーナリスト)

 齢五十八にして、石橋は自身の居場所を見つけたようだが、同時にヒットメイカーの実力をYouTube界に広めることとなった。石橋には高圧的な態度を取ることなく、「マッコイさんのおかげでした」の気持ちを忘れないでいてほしい。

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