ブレイク中のお笑いコンビ「ぺこぱ」といえば、松陰寺太勇の得意フレーズ「時を戻そう」がおなじみ。しかし8月30日放送の「逃走中〜真夏のハンターランド〜第7世代&超アスリート&人気キッズ参戦」(フジテレビ系)で発生した「時を戻そう事件」には、制作陣もさぞかし肝を冷やしたのではないだろうか。本作には「ぺこぱ」や「EXIT」ら第7世代のコンビだけではなく、旬の有名人が多数参戦したことで放送前から大きな話題を集めていた。
「この『逃走中』は芸能人らの“逃走者”が追いかけてくる“ハンター”から逃げ回り、制限時間終了まで逃げきると賞金がもらえるというルール。画面の右下には残り時間と、1秒ごとに加算される賞金額が表示されています。視聴者は残り時間を気にしつつ、逃走者が逃げ惑う様子をハラハラしながら見守るわけですが、その残り時間に、時が戻ってしまう誤表示が発生していたのです」(テレビ誌ライター)
それはラグビーW杯2019日本代表の稲垣啓太がハンターに出くわしてしまい、逃げる間もなく確保された場面での出来事。ここで残り時間のタイマーが48:50までカウントダウンしていた時計は次の瞬間に48:59へと変わり、なぜか10秒間の時を戻してしまったのである。それでも獲得金額は減ったりせずに増え続けるまま。しかもこの「残り48:50から48:59への巻き戻り」は4回にもわたって繰り返されたのだから穏やかではない。
「どうなることかと心配していたら、5回目の“バグ”では48:50から47:59へといきなり約50秒進み、正確な残り時間に戻りました。ところが今度は『残り47:50から47:59への巻き戻り現象』が発生。こちらは次の場面で47:50から47:39へと10秒間時計を進めることで解決していたのです。このように残り時間が重要な意味を持つ『逃走中』において、まさかの計時ミスが複数回にわたって発生したとは驚くほかありません」(前出・テレビ誌ライター)
もしや放送間際のタイミングで時計表示のおかしさに気が付き、大慌てで残り時間の帳尻だけを合わせる修正を施したのだろうか。
なお、同番組でみごとに逃げ切り勝ちを収め、賞金117万円を手にしたのは、松陰寺太勇ではなく、EXITの兼近大樹。オンエア当日には、自身のTwitterで《ラッキーな事に逃走成功!!》《やらせは一切なしだから逃走中ファンはご安心を!》と喜びを爆発させていたが、あえなく脱落となったぺこぱの「時を戻そう」はギャグのネタに留めておくのがよさそうだ。
(北野大知)