EXITだけじゃない! 「モデル兼業芸人」はこんなにいた

 吉本興業に身を置くタレントで結成されたアイドルグループといえば、秋元康氏プロデュースの吉本坂46。昨年からのコロナ禍で定期公演や握手会は幾度となく滞ったが、18年の誕生から細々と続いている。メンバーは男女混成で10代から60代までがそろうなか、抜群のルックスを誇っているのは、女性お笑いコンビ・スパイクの小川暖奈だ。

 08年にNSC東京校の14期生になり、3年後には深夜バラエティ番組「パワー☆プリン」(TBS系)のレギュラーメンバーに抜擢。ジャングルポケットやチョコレートプラネット、パンサーや横澤夏子らとしのぎを削った。今となってはジャンポケ、チョコプラ、パンサーらに水を開けられたが、小川は自分のフィールドを広げていた。それがモデル業だ。

 吉本興業主催の「かわいすぎる女芸人決定戦」や「吉本べっぴんランキング」では、上位の常連。好きなファッションのセンスを生かして、ファッション誌「Used Mix」に登場。連載も抱えた。ナチュラル系ブランド「LOWRYS FARM」にも、モデルとして公式サイトなどで起用されている。

 女性芸人でありながら、ファッション雑誌で専属モデルの道を切り開いたのは、吉本の先輩である元アジアンの馬場園梓だ。今年6月、隅田美保とのコンビを解散。実力派の浪速のしゃべくり漫才師だった2人は、女性コンビで初めて「M-1グランプリ2005」の決勝に進出。「女芸人No.1決定戦 THE W 2017」のファイナリストにもなっただけに、解散を惜しむ声が多かった。

 馬場園はピンで「R-1ぐらんぷり2015」の決勝舞台も踏んでいるが、11年には女性芸人として初めてファッション誌「steady.」の専属モデルになっていた。

「当時の同誌のコンセプトは、かわいい服で通勤したい。過去に馬場園は“着やせ特集”で登場していたんですが、ぽっちゃりモデルとしてかわいらしさを存分に発揮していたことを、編集長が評価。レギュラーモデルとしての起用は、編集長直々のオファーだったといいます」(エンタメ誌ライター)

 対して、‟男性芸人初”は小籔千豊。188㎝の長身を生かして、15年から「NYLON JAPAN」「ViVi」「VOCE」の3誌で専属モデルを務めた。これは女性ファッション誌業界初の快挙でもあった。この時期、顔の上下・左右を両手で覆う小籔考案のカズニョロポーズも大人気。インスタグラムのインスタ映えブームに便乗した。

 現在、吉本のモデル兼業芸人といえばEXIT。昨年は「WEGO」とのコラボブランド「EXIEEE」、「アンリアレイジ」とは期間限定のコラボブランド「ANREALAGEXIT」を誕生させた。今年6月には「POLICE」からEXITのカプセルコレクションとしてサングラスを発売。いずれもモデルとしても起用されており、PR動画は世界に発信。ファッションショーではランウェイを歩いた。

 EXITほどのバカ売れ芸人は出現しないかもしれないが、第二の渡辺直美のごとく、世界で通用するオールラウンダーが現れてほしい。

(北村ともこ)

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