“新卒テレワーク社員”たちの呆れた行状!メールで「死霊を添付します」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今もテレワークを続けている企業は多い。そんな中、一部ビジネスパーソンの悩みの種となっているのが新卒社員の「教育問題」だという。

 毎年4月は、本来なら会社で教育係が新人に対し、仕事の進め方や社会人マナーなどを教える期間だったが、今年は違った。一部企業では、新卒社員は入社当初からテレワーク勤務となり、研修もオンラインで行われ、先輩社員から手取り足取り直接学べる機会が皆無となった。一方で、企業側もオンラインでの研修は不慣れなため試行錯誤の状況が続いていたようだ。

 その結果、今もテレワークを継続中のある企業では、一部新卒社員たちの“モンスター化”が目立つという。都内のIT系企業でマネージャーを務める山中健太さん(仮名、42歳)も、そんなモンスター新卒に悩む一人だ。

「うちの部署には新卒が6人配属されましたが、皆とにかくオンライン会議でのマナーがひどいです。先日もチーム会議で私が参加者全員に向けて話している最中に、何やらネットで調べ物をしていた新人を注意したばかり。しかもそのとき彼は『時間を有効に使ったほうがいいと思って……』と言い訳する始末。たとえその調べ物が仕事関連だったとしても、普通会社で上司が話している最中にする行動ではありません。他の新卒の子たちも会議中に音楽をかけていたり、お菓子を食べたり、『いま料理中で火を使っているので……』と途中で抜けたりとやりたい放題。家で仕事をしているためか、オンとオフの切り替えができていないように感じますね」

 こうした“モンスター新入社員”によるテレワーク中のトラブル事例は他にもある。都内のメーカーで営業事務として働く丸山果歩さん(仮名、33歳)は、新卒社員に社会人としての常識を注意したところ“逆ギレ”されてしまったという。

「今年4月に大卒の女の子が入ってきたのですが、この子はとにかく注意散漫。メールの文章も『死霊(資料)を添付します』『お手隙の際にご変身(返信)ください』など誤字脱字だらけで、仕事中もすぐに疲れて横になろうとします。あまりに勤務態度がひどいので、定期的にオンラインビデオ通話で進捗を確認しようと提案しました。彼女は『部屋を見られたくない』という理由で拒否してきましたが、何とか説得。ビデオ通話を繋ぐと、映し出された彼女の背景には、ゴミが散乱して散らかり放題の部屋が広がっていたんです。今後は外部の人たちともやり取りすることもあるので『ちゃんと部屋を片付けるように』と注意したら、『自分の部屋をどうしようと勝手じゃないですか!』と逆ギレされました」

 テレワークの導入によって、思うように教育を施せない先輩社員と、直接教育を受けることができない新卒社員。両者共にコロナの被害者であることは言うまでもない。

(橋爪けいすけ)

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