カンニング竹山も標的に!? 大使館を騙る「中国謎電話」の恐るべき詐欺手口

 カンニング竹山の携帯電話に、中国大使館を名乗る謎の音声メッセージが送られてきたという。8月19日にツイッターで明かしたもので、竹山がそのメッセージを音声翻訳したところ「中国大使館からファミリーパークがあり、居住権に影響することが通知されます。できるだけ早く大使館に連絡してください」といった意味だったという。

 この謎電話にフォロワーからは《つるの(剛士)さんもこの間あったみたい》《個人情報流出怖いですよね》といった心配の声が続出。なかには《ここまで中国共産党が入り込んでいるのか》と政治的な陰謀を懸念する声もあった。そんな謎電話について、海外事情に詳しいライターが耳打ちする。

「この電話、中国人留学生をターゲットとした詐欺の手口によく似ています。アメリカやフランスなど各国に留学している中国人には昨年ごろから、《中国大使館からの通知がありますので、手続きを進めるために9番を押して指示に従ってください》といった内容の音声メッセージが掛かってきているのだとか。留学生は誰しもがビザや滞在資格について神経をとがらせており、大使館からの電話ということで《大学に通えなくなる!》と慌ててしまい、指示に従ってしまうケースが後を絶たないようです」

 そう考えると竹山が音声翻訳した「家庭公園」(ファミリーパーク)という単語は、速達通知を意味する「加急公文」に発音が似ており、翻訳ミスの可能性もありそうだ。

 その留学生詐欺では滞在資格更新に必要な費用と偽って、Money PakやReloaditといった金融サービス経由での振込を指示するケースが多いとのこと。ほかにはGoogle PlayやiTunesのギフトカードを買わせるという、日本のネット詐欺でもおなじみの手口が使われているという。

「なぜ竹山の携帯に音声メッセージが掛かってきたかは不明ですが、この手の詐欺では手当たり次第に電話をかけているケースも多く、竹山の電話番号が流失したのではないかもしれません。なお中国大使館が留学生に連絡を取る場合には電話でなく、手紙で通知してくるという情報が広まったことで、中国人留学生がこの詐欺に引っかかるケースは減っているようです。ともあれ外国語による怪しい電話はことごとく無視するのが得策でしょう」(前出・ライター)

 竹山以外の芸能人にも掛かってくるかもしれない、中国語の謎電話。それが詐欺の手口だという情報は、広く共有しておくのが吉かもしれない。

(北野大知)

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