午後の情報番組「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」(TBS系)で“空飛ぶクルマ”の飛行シーンがライブ中継された。地上約10メートルの高さで華麗な飛行が披露されたが、ネット上ではツッコミの嵐。お笑いタレントのカンニング竹山も辛辣なひと声を浴びせた。
5月23日放送の番組では、東京・有明で行われた米リフト・エアクラフト社製の1人乗り空飛ぶクルマ・HEXA(ヘキサ)のデモンストレーション飛行をライブ中継。同機は全長約4.5メートル、高さは約2.4メートルの大きさ。電気モーターで動く18基のプロペラによって空を飛ぶ。飛行時間は最大15分程度で、時速は40~100キロ。水陸どちらでも着陸できる。一見すると、巨大なドローンのようだ。
ライブ中継では、空中を直進するだけでなく、旋回したりバックしたりする芸当も見せた。中継先のリポーターは「不思議な物体に見えています。これがいわゆる空飛ぶクルマです。ヘリでもない、ドローンでもない、クルマでもない」と興奮気味に伝えた。
空飛ぶクルマを目の当たりにしてテンションが上がったのかもしれないが、ネット上では《クルマでもないなら空飛ぶクルマという呼称はやめなよ》《タイヤがない空飛ぶクルマへの忖度が過ぎるw》《見た目も動きもただのデカいドローンじゃん》《1人乗りドローンだよな》などと空飛ぶクルマという呼称へのツッコミが相次いだ。スタジオでは、空飛ぶクルマという呼称を称賛する声も上がったが、カンニング竹山は「デカいドローン。今のところ、まだね」とバッサリだ。
「空飛ぶクルマといえば、2025年開催予定の『大阪・関西万博』の目玉の1つといわれています。夢のある乗り物ですが、呼び名については4月21日放送の『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)で、元大阪市長の橋下徹氏も苦言を呈しました。『空飛ぶクルマと言いますが、陸を走る車がそのまま飛ぶわけではないですよね。最先端を行く中国の技術でも無理。だから、これはドローンなんですよ。はっきりと『有人ドローン』『人乗りドローン』と言わないと』と強調しました。やはり、どう見ても車ではありません」(週刊誌記者)
空飛ぶクルマの呼称にどこまでこだわるのだろうか。
(石田英明)