米グーグルの「緊急アラート」導入に不安の声「あの心臓に悪い音はやめて」

 米グーグルが携帯向け基本ソフト「アンドロイド」を搭載する世界中のスマホを活用し、地震情報や緊急速報の提供を開始することを発表した。2021年以降、スマホに搭載されたセンサーを小型の地震計として活用し、地震が揺れ出す前に通知をする「アラート」を出すことができるという。日本ですでに導入されている気象庁の緊急地震速報と似た仕組みを採用し、世界各地で使用されているスマホに応用することで、より早い情報の提供が可能となるシステムに、地震大国である日本のネットユーザーからも期待が寄せられている。

 この画期的なアラート機能の開始にネット上ではある要望が書き込まれたという。

「スマホを活用した、より機能的な地震アラートに求められたことは『アラーム音を自分で選べるようにしてほしい』ということです。いわゆる緊急地震速報の報知音は『鳴るとドキドキする』『煽られるようで怖い』といった声も多く、現状の報知音に多くの人が不満を抱いていることがわかります。より早い震源の特定や揺れの感知など、高機能になっていくアラートに対して求められているのが『音の選択』とは、かなり初歩的な機能でした」(経済誌ライター)

 この緊急地震速報の音について問い合わせが多いのか、警視庁警備部災害対策課はツイッター上でこのような投稿をしたことがある。

「テレビ等から流れる緊急地震速報のチャランチャランという音は、身の回りで既に使われている効果音に似ておらず、聴覚に障害のある人や高齢者にも聞こえやすい音とのことです」と解説したうえで、「この音は、NHKが制作し、気象庁が緊急地震速報の報知音として強く推奨しており、最大震度5以上と想定される場合に流れます」とフォロワーに理解を求めたのだった。

 ネット上ではこの説明に「すごい心臓に悪いけど、このアラートで命が助かるなら、それでいい」と、アラート音に納得する声もあがっていた。

 米グーグルが導入する緊急速報の音は日本で広く採用されている“あの音”になるのだろうか。その機能はもちろんだが、アラート音にも注目だ。

(浜野ふみ)

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