生活苦でピンク産業に転身したシンママの嘆き「養育費もあてにならない」

 コロナ禍に見舞われて、生活に余裕のない世帯がさらなる困窮に直面するケースが増えている。生活苦からピンク産業への転身を決意したシングルマザーに話を聞いた。千葉県在住の友里恵さん(仮名)、34歳。

「子供は小学校低学年と保育園、どちらも男の子です。離婚したのは2年前。理由は夫の不貞。下の子の妊娠中に関係が始まって、出産後数カ月で発覚しました。相手は勤め先の会社に来ていたインターン生で当時21歳。最初は夫の方から別れたいって言ってきたんですよ。何かと家事とかに難癖つけだして。男から離婚を切り出す場合って、9割は自分が不貞してるって言うじゃないですか。怪しいと思ったら、やはり女がいて。バレたらバレたで、生きるの死ぬのって純愛モードに入っちゃって。こっちは出産後で心身ともにギリギリなのに、いいかげんにしてくれって。その後、義父母にも泣きつかれて一旦は再構築に向かったんですけど、1年半ぐらい経ってまだ会ってるのが発覚して、さすがに離婚。夫も学生に手を出したのがバレで会社の方も実質クビ。再就職がうまくいかなくて、さらに相手女性との間に子供ができて、籍入れたのを理由に、ぜんぜん養育費払ってくれないんですよ。女の方からは離婚時に慰謝料取ったんですけど。弁護士費用とか抜くと残りは100万程度。あんだけ苦しんで、『結局これだけかよ』って…」

 友里恵さんはその後、知り合いの紹介に不動産屋の事務職の仕事に就く。収入面は安定したかのように思われたが、そこの社長が好意を抱いたようで、しつこくつきまとわれ、やがてストーカー被害を受けるまでに。

「もうそこの会社にもいられなくなって。こっちは立場も弱いし、ピシャリとはねつけられなくて…勘違いさせちゃった部分もあるのかな。シンママって狙われるんですかね」
 その後、何度か勤め先を代えながら子育てを続けるが、生活は目に見えて困窮していく。

「身寄りがないんですよね、私。だから頼れる場所もなくて。でも、働けないというわけじゃないから、生活保護の枠にも入らないし。ワーキングプアってやつですね。そして、とどめはコロナ。保育園も学童保育も閉まっちゃって。仕方なくレジ打ちのバイトも辞めました。もう、貯金も尽きかけてるし、補助金が出るっていっても10万だ、5万だ、3万とかでどうやって生きていけばいいのやら。実は、緊急事態宣言中に何度か、子供を寝かしつけてからパパ活に行きました。そして、自粛開けに“奥様系”の性的サービス店に登録しました。他に選択肢はなかったと思っています。後悔はしていません」

 コロナによる社会不安が続く中、政府や自治体の支援策は頼りにならず、シングルマザーたちの生活は苦しくなる一方かもしれない。

(オフィスキング)

※写真はイメージです

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