「しゃぶしゃぶ温野菜」爆発事故でコロワイド「大戸屋」買収はどうなる?

 7月30日、午前9時ごろに福島県郡山市島二丁目で爆発事故が発生。現場となったのはコロワイドの連結子会社であるレインズインターナショナルのフランチャイズ「しゃぶしゃぶ温野菜 郡山新さくら通り店」で、この影響によりコロワイドの株価は大きく下落したというが……。

「事故が起きた店舗は7月21日から改装工事に伴う休業中で、この日も工事が予定されていたとのこと。県警や消防によれば、ガス漏れによって爆発が起きた可能性があり、事故により平屋の建物は全壊。工事関係者の男性1人が死亡し、18人が重軽傷を負うという大惨事となりました」(社会部記者)

 この事故を受けてコロワイドは「被害にあわれた方々及び近隣の皆様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪コメントを発表したが、30日に一時1296円を付けていた株価は終値で1201円まで下落。時価総額にして約70億円が吹き飛んだことになる。

「『牛角』や『かっぱ寿司』などを展開するコロワイドでは、新型コロナウイルスの影響で5月に不採算196店舗を閉店する方針を明らかにし、ジリジリと株価を下げていましたが、爆発事故でさらに大きく落とす結果を招きました。同社は大戸屋ホールディングスに対して敵対的買収を仕掛けていますが、そちらにも少なからず影響が出るのではとの指摘もあります」(ITジャーナリスト)

 ともあれ、事故の真相究明が待たれる。

(小林洋三)

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