執行猶予明けから1カ月半、ついに地上波ゴールデンに登場。あの衝撃の薬物事件から4年…。あらためて時の流れの早さを感じたファンは多かったのではないだろうか。
甲子園で数々の記録を打ち立て、西武、巨人、オリックスを渡り歩いた“球界の番長”こと清原和博氏が7月28日放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)に出演。《クスリに溺れたスーパースターの真実》と題して、本人のインタビュー映像と再現ドラマをまじえて、2016年2月の逮捕劇とその後のリハビリ生活を振り返った。
「オンエアされた“清原特集”は再現ドラマがメインとなっていましたが、住んでいたマンションに警察がガサに入って薬物の写真を撮影する様子や留置所で禁断症状に苦しむ様子など、かなりリアルに作りこんでいました」(テレビ誌ライター)
さらに番組では清原氏が野球史に残した軌跡を振り返り、2008年の引退後は「もぬけの殻」状態で、毎晩のように繁華街で飲み歩く日々。そんな折、飲み屋で知り合ったという男性から「吹っ飛びますよ」とすすめられたのが違法薬物だった。「これが最後」と思いながらも、しだいに心身をむしばまれていき、結局は逮捕されるまで違法薬物を断つことはできなかったようだ。医師や家族、そして薬物依存から立ち直るためのグループミーティングで会った仲間たち…。多くの人に支えられながら、6月15日の執行猶予満了を迎えた清原氏。
番組では、このVTRを見た司会の笑福亭鶴瓶も「元の清原に戻ってほしい」とエールを送り、当の清原氏も終盤のインタビュー映像で「清原でもあれだけのことをやって『またあいつ戻ってきたな』ってそういうふうに思ってもらえるように頑張りたい」と決意表明をしたのだった。
だが、「球界復帰への道のりは険しい」と語るのは番組を見た球界関係者だ。
「気になったのは、現役時代の清原さんを紹介する際に、巨人時代の映像がまったく使われなかったこと。オリックス時代の映像だけが使われていました。日本テレビと巨人は“一心同体”ともいえる関係ですから、この“清原特集”に巨人のユニフォーム姿がオンエアされないのは違和感を覚えます。球団側からなんらかの圧力があったか、番組サイドが忖度したと見るのが妥当でしょう。逆に言えば、よくオリックス側が試合の映像許可を出したものだと感心しましたが、巨人と清原さんの確執はファンが考える以上に根深いのかもしれません。『週刊文春』で最初に薬物疑惑が報じられた2014年、清原さんは巨人のキャンプにド派手な白いスーツに白い革靴という、とてもキャンプ視察とは思えない姿で登場。いくら偉大なOBとはいえ、現場では『キャンプをなんだと思ってるんだ』と猛反発を食らったといいますからね。『紳士たれ』をモットーとするだけあって、やはり違法薬物のイメージがついた清原さんとは、あまり関わりたくないのが正直なところかもしれません」
ファンとしては、東京ドームで巨人戦の解説をする清原氏の“復帰姿”を見てみたい気もするが……。過去の素行問題もあって、巨人軍としては永久に“出禁”扱いという冷たい態度が見て取れた今回の“清原特集”だった。