有観客試合となって3週間が経とうとしている。プロ野球はようやく“平常運転”にを戻りつつあるが、水面下ではあちこちで“問題児”が目につき、首脳陣でも「内乱クラスター」が発生していたという。
開幕ダッシュ大失敗の不調から回復しつつある阪神では、チーム最年長の福留孝介(43)が矢野燿大監督(51)に反発。在阪スポーメディア関係者が苦笑しながら言う。
「7月16日のヤクルト戦で勝ち越し2ランを放った翌日、志願して2軍戦に出場しました。『自分をもっと使え』という、矢野監督への抗議ですよ。開幕から5試合はスタメン出場するも、以降は途中出場や代打が増えた。矢野監督としては、新外国人のサンズ(32)も使わないといけないし、大山悠輔(25)を一人前の主軸にして世代交代したいんですが、福留は使えばそこそこ打つし……」
攻守に安定感のあるベテランだけに、指揮官にとっては悩ましい問題なのだ。
他方、DeNAのラミレス監督(45)の采配はどうか。昨年、史上最年少で150セーブを達成した守護神・山崎康晃(27)の背信投球(防御率5.79=7月24日終了時点、以下同)が影響を与えている。山崎不調の理由について、スポーツ紙デスクが指摘する。
「単純にコロナ太りです。もともと太りやすい体質なのに、コロナ自粛中にポテトチップスをバクバク食べていたそうです。生命線のツーシームのキレがイマイチで、ストレートを狙い撃ちされるケースが目立ちます」
指揮官の独裁ぶりも山崎の調子に災いしているといい、
「バッターとの勝負に集中したい山崎に、デビュー以来初の牽制指示を出して調子を狂わせ、打たれた試合もありました。投手コーチの意見を聞かずに独断専行した結果でしょう」(スポーツ紙デスク)
常勝チームから一転して低空飛行の広島。試合を見ていて「覇気が感じられないな」と思った野球ファンは多いのではないか。その理由を探ってみると、
「確かに選手の間で、これまでのような盛り上がりは見られません。それは佐々岡真司監督(52)の契約問題が関係しているからです」
そう話す球団関係者が、佐々岡監督の「1年契約」について、続けて説明する。
「いつ辞めさせてもいいように、という契約です。しかも松田元オーナー(69)はすでに『次期監督は新井貴浩(43)』と断言している。つまり、佐々岡監督は『つなぎ』でしかない。勝とうが負けようが、先が短いことは決まっているわけです。昨年なんて、緒方前監督が優勝しても辞めることになっていた球団ですから」
選手たちの耳にも「新井監督」の情報は入っており、
「だから現政権ではイマイチやる気が出ないし、熱くなれない。しゃかりきになって『V奪回だ』と言うこともない」(球団関係者)
情報漏れに注意、である。
※山崎康晃の「崎」は正しくは「立さき」