「山本裕典は逆ギレ」「有村昆は原案者」舞台クラスター“責任回避”の心理戦

 舞台のモチーフとなったのは、村人に紛れ込んだ“人狼”をあぶり出す会話型心理ゲームだが、まさに今は“心理戦”の真っ最中かもしれない。

 約60人が新型コロナウイルスで陽性となり、集団感染の“震源地”となった舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」。その主演を務めた俳優の山本裕典が反省の弁を述べるも、逆効果を招いてしまった。

 コロナ感染での入院から7月17日に退院した山本は「文春オンライン」の電話取材に対応。7月19日、そのインタビュー記事が同サイトにて配信された。山本は「やっぱり謝罪を一番にしておきたいです」「1日でも早くこの問題が終息するのを願ってます」と殊勝な言葉を口にしていたが、そんな懺悔の一方で逆切れにも思える反論を繰り出していたというのだ。

「文春では演劇界から寄せられている厳しい声について質問。ここで山本は『ご迷惑おかけしたことは本当に謝りたいです』との低姿勢を示しつつも、『申し訳ないとは思いますけど、演劇、歌舞伎、野球、サッカー、ライブにしても、こういうことがなくなることは絶対にないと思います』と開き直ったのです。確かに山本は謝罪の言葉を何度も口にしていましたが、言い訳ばかりが目につく記事でした。さらに山本はこともあろうに畑違いのジャンルを例に挙げ、『絶対にどっかの隙間からコロナって入ってくると思う』と言い放ったのですから、その当事者意識の欠如ぶりには開いた口がふさがりません」(芸能ライター)

 その発言に続けて山本は「より厳しい基準やガイドラインを決めて、同じことが起きないようにしないといけない」とも主張。これにしても、「THE★JINRO」は基準が緩かったら感染が広がってしまったと言わんばかりの開き直りではないだろうか。

「しかも山本は劇場や主催者の責任が問われている点について『僕からしたらそんなことどっちでもいい』『犯人探しも大事かもしれないですけど』と言い放ったのです。第三者ならともかく、感染を広げた当事者がみずから『どっちでもいい』と言い出すなど、その神経が疑われて当然でしょう」(前出・芸能ライター)

 感染を広げたと疑われている出待ちファンとの握手についても、「僕らタレント側が『やめてください』とか『帰れ』とか言えない。悪者に見えてしまうので」と釈明していた山本。「座長」としての責務は棚に上げて、主催者側に責任を押しつけようとする魂胆を見透かされても仕方ないかもしれない。

「20日に退院を報告した映画コメンテーターの有村昆もさっそくSNSで謝罪表明をしましたが、なぜか大半の大手メディアは『舞台の原案を担当』と書いていました。実際、舞台のチラシなどには、ハッキリと『プロデューサー』と明記されていたのに、なぜいつの間にか『原案担当者』になったのか。ネット上では『肩書きを抹消してもらったのかな』『責任逃れの後始末か?』との声が多くあがっています」(ネットライター)

 演劇界全体に暗い影を落とした舞台クラスター。感染してしまったこと自体は責められないが、責任を押しつけ合うことなく、真相を明らかにしてほしい。

(北野大知)

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