コロナに負けない!「お一人様焼肉店」安心の秘密は圧倒的な換気力にあった

 新型コロナウイルス感染拡大により多くの飲食店が大幅な売上の減少に追い込まれる中、以前と変わらず客で賑わう店があった。ひとり焼肉チェーンの「焼肉ライク」だ。

「同チェーンは、『牛角』の創業者・西山知義氏率いるダイニングイノベーションが、2018年8月に東京・新橋に1号店をオープンさせました。『一人で行ける』をコンセプトに、客がひとつの無煙ロースターを独占使用できるようになっており、注文もタッチパネルという完全お一人様仕様が人気で、現在は全国に40店舗以上を展開しているのです」(グルメライター)

 そんな焼肉ライクがコロナ禍で盛況な理由は、換気力だ。同社の資料によれば、無煙ロースターをひとり一台用意していることで客席全体の空気が約2分30秒で入れ替わるといい、1時間あたりの換気回数も22.5回と一般的な飲食店の9倍になるという。この換気力は実際に店を利用した人からも好評で、《焼肉を食べたのに服にニオイがほとんどつかなかった。相当な換気力》《これならコロナに感染する心配もない》などの意見も見られる。

「一般的な焼肉店では、複数人で網を囲んでトングを共有して使用するためコロナ感染が心配になりますが、焼肉ライクは一部で二人用の席もあるものの、基本的には一人席がメインとなるので、会話による飛沫の心配もありません。そのため、心置きなく焼肉を満喫することができるわけです」(前出・グルメライター)

 コロナを予想していたわけではないだろうが、焼肉ライクの換気力とお一人様仕様は、ウィズコロナ時代の最高の贅沢といえるかもしれない。

(小林洋三)

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