「いつかこんな日が…」焼肉チェーン名物社長がTwitterをやめた理由

 焼肉チェーン「焼肉ライク」を運営する焼肉ライクの有村壮央社長が、10月28日にTwitterからの卒業を宣言した。卒業宣言の2日前、有村社長のTwitterはある発言で物議を醸していた。
 
 26日、有村社長はあるユーザーのネガティブなつぶやきに対し「『焼肉ライク行くよりスーパーで買った肉を家のフライパンで焼いた方が安いんだよな…』というつぶやきがイラッとしました笑」「家で焼いたら臭くなりますよね。1人1台無煙ロースター高いんです涙」「ごはん炊くの面倒くさいですよね、後片付け面倒くさいですよね。スタッフに給料払わせてください涙」と、反応していた。このツイートに同店のファンからは、《焼肉の面倒な手間を省いてくれて、圧倒的にお得でありがたいです!》《1人焼肉が気軽にできるライクは本当に凄い》と励ましの声があがった一方で、ネガティブな反応も続出していた。
 
 SNS上では「イラッとしました笑」という発言に対し《社長という立場の人がSNSでイラッとしたとか公言するのはやめた方がいい》《価格を比較しただけの個人のツイートに感情むき出しで反論するのはどうかと思う》《自炊したほうが安いのは事実だし、イラッとせずに焼肉ライクの魅力で訴求してほしかった》といった指摘が。

 さらには、《ライクで出てきた肉が脂身だらけで残念だった》《手間がかかっても自宅焼肉の方が良いと思うレベル》《肉の殆どが脂身だったから店員さんに交換をお願いしたけどダメだった。お店のコンセプトは良いのに品質が残念》など、利用者がこれまでに抱いていた不満まで同時に噴出することに。炎上の煙が立ち上り続けてしまった。
 
 騒動の翌日、有村社長は「昨日のツイートがプチ炎上していて反省。実際には僕は毎日エゴサしているので色々な意見があるのは理解しているし生かす事はあってもイラッとはしない」とも投稿していたが、さらにその翌日28日には「ツイッターをやめることにしました。10年以上、唯一の趣味がツイッターでした。いつかこんな日が来ると思っていました」と卒業を宣言した。
 
「ひとり焼肉」を提案し、業界で急成長を見せた「焼肉ライク」。名物社長のエゴサによる反響調査はビジネス成功のカギになっていたようだが、不用意な発言で一気に批判が燃え広がってしまったことが残念だ。

(浜野ふみ)

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