「焼肉ライク」バーガーチェーン全店閉店で始まる「ブーム終焉」

「焼肉ライク」のダイニングイノベーショングループが手掛けるハンバーガーチェーン「ブルースターバーガー」が7月31日までに全店閉店した。ハンバーガー業態はコロナ禍の勝ち組と言われ新規参入組も相次いだが、ブームも終焉を迎えようとしているのかもしれない。

「新型コロナウイルスが感染拡大する中、外食で最も好調だったのがハンバーガー店でした。マーケティングリサーチのインテージの調査によれば、ピザや持ち帰り弁当などのテイクアウト・デリバリー商品を圧倒して、2020年に食卓出現率で最も増加していたのがハンバーガーだったのです。それを受けて、鳥貴族はチキンバーガー専門店の『トリキバーガー』を、ロイヤルホールディングスもチキンバーガーを提供する『ラッキー ロッキー チキン』を、松屋フーズはライスバーガー専門店 『米(my)バーガー/こめ松』をオープンさせるなど新規参入組が相次ぎました」(フードライター)

 そんな新規参入組のひとつとして20年11月に登場したのが、「ブルースターバーガー」だ。素材の鮮度と作りたてにこだわり、当初は原価率68%というハンバーガーを170円で販売し、セルフレジとアプリからの注文のみの完全非接触も大きな話題となった。しかし、今年5月31日に神戸元町店、立川北口店が閉店すると、6月30日には渋谷宇田川店が、7月31日には1号店である中目黒店が閉店し、全店が閉店したのだった。

「4月24日に東京商工リサーチが店舗乱立による競争の激化によって倒産が急増していると報じるなど、絶好調だったハンバーガー店にも陰りが出始めています。競争の激化だけでなく、材料費の高騰を受けて各社が値上げを実施し、『ブルースターバーガー』でもハンバーガーを値上げせざるを得ない状況でした。そもそも、コロナ禍に好調だったのはドライブスルーを持つ大手チェーンだけだったとも言えますし、新規参入組は今後、かなり厳しい状況になるかもしれません」(前出・フードライター)

 都内に2店舗を構える「トリキバーガー」や都内と海老名SAに4店舗を構える「ラッキー ロッキー チキン」は生き残ることができるのだろうか…。

(小林洋三)

*写真はイメージです

ビジネス