車の「廃バッテリー」捨てたら大損!? 乱高下する買取相場の秘密

 自分の愛車には誰であろうと指一本触れてほしくない。クルマ好きなら理解できる心情だろう。そんな好き者は自動車バッテリーの交換も、みずからやっているに違いない。

 では、新品のバッテリーを取り付けたあと、廃バッテリーはどうしているのか。不法投棄すると罰せられて、下手すれば懲役だってありうる。だから、新品を購入したショップに無料で引き取ってもらったり、中には処分料を払って捨てている人もいるのだ。

 ところが、それは大間違い。廃バッテリーは売れるのだから。カーショップ店員はこう話す。

「ネットで検索すれば、廃バッテリーの買取業者が各地にあるのがわかるはず。業者はバッテリーの中にある鉛を目当てに買い取るので、壊れていても問題はありません。ただ、買取価格は日々、推移していて6月下旬で1キロ=37円前後。軽自動車でもバッテリーは10キロを超える重さがあるので、普通自動車ならばバッテリー1個500円前後で買い取ってもらえます」

 トラックのバッテリーとなれば重量も増す。自動車よりは安くなるものの、バイクの廃バッテリーも買取対象になるという。複数台の車を所有しているカーマニアならば、廃バッテリーで小遣い稼ぎもできる。

「実は廃バッテリーの買取価格は大幅下落していて、3年前は1キロ=100円程度だったんです」(店員)

 再び値上がりするまで、廃バッテリーは保管しておいたほうがいいかも……。

マネー