コロナ禍のステイホームのおかげで家庭菜園を始める人が増えている。市民農園の利用者は増加の一途。プランターでも育てやすく改良された野菜苗も次々と発売されるなど、ブームになっている。
菜園を始めるにあたって、絶対に必要なのが土だ。
「『ヤフオク』では土の取り引きが意外に多いのです。もちろんタダの土ではなく、家庭菜園に必要な腐葉土です。でも本当に枯れ葉を熟成させて腐葉土を作っているのかといえば、そんなことはない。どこにでもある山の土が『天然腐葉土』として売られているんです」(ヤフオクウオッチャー)
ウソ?と思って、ヤフオクをノゾいてみると、商品として袋詰めされた腐葉土に混じって、本当に「山の土」があった。しかも、堂々と山から土を掘り起こす写真まで載せて、「天然腐葉土」をうたっている……。
「1トン分の山の土が8000円で落札された例もあります。が、基本は小分けされた土が売れます。1キロで500円前後が相場です。直接、商品を手渡しする『ジモティー』にも出品されるんですが、あまり売れていません。受け取りに行ける距離に住む人にしてみると、ありがたくないんでしょう」(前出・ヤフオクウオッチャー)
地方から都市部の家庭菜園主に売るという構図があるらしい。関東ローム層なら菜園に適した赤玉土が採れる。今年もコロナ禍で菜園初心者は増えるだろう。まさに、一攫千金のチャンス。ただし、他人の土地から土を持ち帰れば罪に問われるのでご注意を!