製品の機能に支障がないのに充電式電池がヘタってしまう。そこで、電池を取り換えてみたところで、困るのは古電池の捨て場所。使い捨て乾電池なら自治体が回収してくれるが、充電式は家電量販店にある専用ボックスまで持って行かなくはならない。同じ手間をかけるぐらいなら、売ることはできないものか……。
例えば、携帯電話やノートPCのリチウムイオン電池。製品よりも先に電池がもたなくなる最たる例だ。
「まだ通電するようでしたらヤフオクで売ることは可能です。ガラケーの中古電池パックが今でも1000円前後で取り引きされています。ただ、出品する際は適用機種の型番などを正確に表示するのが必須です」
こう話すのは、中古品売買に精通するライターの吉岡幸二氏。通電しない電池でも買取業者があり、安くはなるが1キロで50円という値が付くこともある。吉岡氏が続ける。
「その点、電動自転車のバッテリー(リチウムイオン電池)のほうがヤフオクでは高値が付きます。中古品でも、まだ使えるものならば1万円超の値がつくことも……。まったく使えない状態でも、数個まとめて売れば数千円になります。自転車の電池には再生業者がいて、ジャンク品に需要があるためです」
意外と売れる中古充電式電池。我が家にもホコリをかぶって眠っていた。お掃除ロボットで使えなくなったニッケル水素電池なのだが、業者の買取価格は1キロ40円。もう少したまらないと、お宝になりそうにない。