新型コロナウイルスの影響で、人気のライブハウスが閉店に追い込まれた。東京・渋谷で4軒のライブハウスを経営する「カルチャー・オブ・エイジア」が、5月31日をもってVUENOS、Glad、LOUNGE NEOの3店舗を閉店すると発表したもの。これらの店舗はすでに3月26日から営業を自粛していた。
「3店舗は同じビルに入居。付近には『WOMB』をはじめとした有名ライブハウスが固まっており、一大ライブハウス村を形成しています。そのため複数のライブハウスを横断的に利用する音楽フェスもよく開かれていましたが、3店舗の閉店が今後のフェス運営にも大きな影響を与えるのは確実でしょう」(音楽ライター)
そこでさっそく対応を迫られているのが、お笑いコンビ「エレキコミック」の活動で知られる、やついいちろうだという。
「やついはDJとしても活動しており、その実力は音楽業界で広く認められています。2012年にスタートした『やついフェス』はミュージシャンやお笑い芸人、さらには八代亜紀や小室哲哉といった大御所まで登場するなんでもありのフェスで、今年は6月20日と21日に渋谷の13会場を連動して開催予定。チケットは現在も発売中です。ところがそのうちの3会場が閉店されたことから、すでに大枠が決まっていたであろうタイムテーブルを大幅に変更する必要に迫られているのは確実。やつい自身も4月30日に『どうするか』とツイートしています」(前出・音楽ライター)
緊急事態宣言が1カ月延長されるなか、6月20日・21日という日程はなんとも微妙なところ。外出自粛が解除されていれば開催に踏み切るべきというファンの声も数多い。やついやファンとしては、ライブハウスの閉店がこれ以上増えないことを、切に祈りたいところだろう。
(北野大知)