あのゴム製品で経済復活!?「株価2万円台」で仕込みたい「コロナ銘柄」全実名

 ネット証券の新規口座開設が激増している。3月にコロナ禍による株安で日経平均株価が1万6000円台まで急落したことなどを受け、投資のチャンスと睨んだ初心者が市場に参加しているのだ。今年に入ってから、衛生材料の大手メーカー・川本産業(3604・東証2部)がマスク需要の激増を織り込んで、一時は前年比で約10倍の株価を記録するなど、ボラティリティ(値動きの幅)の大きさに惹かれて参加を検討している方も多いだろう。今後長期化が予想される中、注目すべき銘柄とはどのようなものなのだろうか。

「今年3月に起こったいわゆるコロナショック以後、目立っているのはやはり世情を反映した銘柄。ファミリー層が自宅でお菓子作りに励んでいることからホットケーキミックスの欠品が話題ですが、製菓材料、包装資材等を扱うcotta(3359・東証マザーズ)は3月に200円台前半だった株価が、現在ではコロナショック以前よりも高値にあり、500円台に迫る勢い。また同様に、不要不急の外出を控えた結果、避妊に用いるゴム製品の減りが異様に早くなった、というカップルが増えていますが、大手メーカーとして知られるオカモト(5122・東証一部)もコロナショック以前より高い水準にあります。“引きこもり生活”が長期化するのであれば、このトレンドは継続すると考えていい。引き続き業績好調が予想されるドラッグストア関連、リモートワーク関連、米国株であれば製薬等も注目です」(証券会社アナリスト)

 4月30日の東京株式市場では日経平均株価が一時2万円台を回復するなど、閉塞感漂う街の空気とは裏腹に株価は値を戻しつつある。コロナ禍をダイレクトに受けて業績が悪化している銘柄を割安と睨んで買うより、トレンドを意識した銘柄選びに徹する方が賢明かもしれない。

(穂波章)

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